第5回 1996年「勝機」
~大きな出会いと賭けが僕等を救った~
1995年暮れに掛かってきた1本の電話が、その後のキノトロープの運命を大きく変えることになりました。それは、日本オラクルからの電話でした。
1995年にアメリカでオラクルが発表し、1996年1月に日本で行われる「オラクルオープンワールド」で初公開されるあるシステムを担当者は、日本語でしかもオリジナルのコンテンツで見せたいと考えていました。
担当者が見せてくれたこのシステムを目にして、キノトロープで考えていたことがこれからのWeb Siteの方向性になるとメンバーは確信しました。
それは、WebとDBを連動する、まさにキノトロープが冬の時代を戦い抜いてきたパワー源となったセオリーを裏付けてくれるような、システムでした。
「オラクルオープンワールド」でのインターネットライブを経て日本オラクルのWeb Site構築へと仕事は順調に進んでいき、ここでの自信と実績が、96年多くの仕事を生むことになります。
「ルマン24時間レース」のインターネット生中継プロジェクトの様な実験的なプロジェクトにも多数参加しました。
数々の顧客との出会いに支えられ、Web Site制作に特化した会社でやっていく確信を得て、 1996年6月株式会社キノトロープと組織を新たにすると同時に、Web制作中心に業務をシフトしていきました。
「96年には念願であった、Siteを集めた書籍「素敵なホームページデザイン」を刊行することが出来ました。
多くの顧客との出会いのあった1996年は、10名の新しい社員との出会いの年でもありました。
同志:20名
続く