こんにちは、キノトロープの加藤です。

本記事では、Web制作やコンサルティングにおける効果的なインプット方法について、具体的なアウトプットや提案の目的から逆算して必要な情報を仕入れる重要性を解説します。

日々のインプットとしてYouTubeや過去の社内資産を活用する効率的なテクニックをはじめ、SEOやクライアント分析を多角的な視点で行い、信頼関係の構築や根拠のある提案へ繋げるための実践的なノウハウを悩み相談として紹介します。

新人:加藤さんの日々のインプットで、気をつけていることなどはありますか。

加藤:これは仕事とか、そういうのも含めて?

新人:仕事やビジネスなど、仕事に使えるようなインプットです。

加藤:キノトロープでは効率化を求められているところがあるので、仕事をする中で、依頼があったり「これ調べといて」と言われたりしたことを起点にしています。NASという社内サーバーの中にいろいろとナレッジがあるので、最新から数ヶ月前くらいまでの提案書やプロジェクト資料などをざっと見てインプットをすることがありますね。

基本的には仕事を受けてアウトプットが必要なものや具体的なものがあった方が、何をインプットするのかが明確になります。それは非常に良いやり方だと思うので、相手にいろいろ伝えたり指示したりする中で意識して行うといいと思います。

日々のインプットだと、やっぱりYouTubeがめちゃめちゃ便利なので、ビジネス系や「ReHacQ」、「NewsPicks」などの対談動画を見ます。最近だと、本を買って読まなくても要約して説明してくれるコンテンツもあるので、それを2倍速で見てとりあえずインプットするというのもありますね。

これはおすすめなのですが、少し前にキノトロープでも出していた「Web担当者お助け隊 Webお悩み相談室」というコンテンツがあります。そこでは3人のPM(プロジェクトマネージャー)が対話しているのですが、質問が画面にバッと出たときに動画を停止して、それに対してどう答えるかを自分なりに考えます。そのあと、一旦答えを出してから再生して、PMの回答と自分の考えとの違いやギャップを見るんです。いかに自分の観点が足りていないかなどを擦り合わせると、非常に勉強になりますね。最近はそんなことをしています(笑)。

新人:加藤さんはSEOなども詳しいと思うのですが、調べ方に良い方法はありますか。

加藤:クライアントがアクセスを気にしているとか、何か提案をしたいから「一旦調べてみようか」という感じだよね?

新人:そんな感じです。

加藤:うーん、普段生活している中でSEOを学ぶことって、あまりないよね。ただ、GoogleアラートやGoogleトレンドで「SEOの最新情報」や「AIのトレンド情報」といった技術関連のWebページを見て、情報を仕入れることはあります。けれど、やはり日常生活で使うことはありません。そういうのが好きな人は日々のルーティンに入れている可能性もありますが、個人的にはあまりないですし意識的に情報を取りにいかない限り知識としてインプットされないと思います。

逆に言うと、営業的な観点で「こういう提案をしよう」と考えたり、サイトの構成を練ったり、コンサルをする中でベストな提案への裏付け・根拠を得るための選択肢として、SEOやアクセシビリティといった多角的な観点から初めて探し始めるのでも、遅くはないかなと思います。

新人:アウトプットを目的としてインプットするということですか。

加藤:そうだね。それに、基本的にはクライアントと話すときに「想定問答」があるからね。その中で、SEOのことやWebに関するアドバイスが欲しいと言われたり、Web制作のプロとしてコメントを求められたりする時があるじゃないですか。その時に、その情報を事前にインプットしているかどうかが有効になってくる、という感じかな。

ただ、そればかりやっていると本当に気が滅入ってしまうから、必要に応じてインプットしていくべきです。あとは失敗をしたり、経験をしたりする中で身につくことが結構多いので、Webなどで得た知識だけだと話せなかったりします。それこそ社内の詳しい人に、直接聞きに行ったりもするよ。そのほうが早いですしね。

新人:クライアントを知るために、相手の会社のことを調べたりすることは、やっぱり必要ですか。

加藤:めちゃめちゃ必要だね。やっぱり、自分のことを知ってくれている人に心を開くのが人間の習性だと思うし、Webサイトを提案するにしても、自分たちのサイトをどれくらい見てくれているかで信頼度が増します。

「ここまで知ってくれているんだな」とか「自分たちでは気づかなかったけれど、見てくれているんだな」というだけで、一段と信頼関係が構築されてやり取りがしやすくなるので。

特に、クライアントのWebサイトと競合他社のサイトの比較は必須です。比較する内容は、各ページの見せ方・出し方もそうだし、サービスやソリューションの出し方・見せ方もそうです。あとは数値的なデータ。アクセス数は見られないけれど、例えば競合他社分析ツールの「SimilarWeb」などを使って、データ的に見ておきます。

それだけでも、何かパッと聞かれたときに「実は競合他社と比較するとこういう結果で、御社の場合は指名のキーワードで来る人があまりいないですね。そうすると、ブランド認知が少し低いかもしれません」というように、根拠を立てて説明ができます。

そもそも、その会社の沿革やIR、ディスクロージャーといった情報をキャッチアップしておくと、売上が好調なのか、ビジネス的にどういう戦略をしていこうとしているのか、といったところも見えてきます。

それを人力でポチポチ調べていてもなかなか頭に入ってこないから、AIなどに情報をまとめてもらって、「沿革、企業概要、社長メッセージなどをもとに、ストーリー仕立てに紹介して」と指示してインプットする。そうすると、概要をわかりやすく理解できるようになります。

自分たちの独自性を出すアプローチと、汎用的かつ効率的なアプローチの「2軸」で一応インプットしておくと、あとあと信頼関係が構築された、親しみのあるコミュニケーションが取れるんじゃないかと思います。

あと、継続案件などに急にアサインされると少し大変なので、どういうリニューアルをしたか、その時の経緯などはちゃんと調べておいて、クライアントに心配をかけたり不信感を与えたりしないように心がけることが大事ですね。

新人:ありがとうございます。とても勉強になりました。

仕事に活きるインプットの極意は、「明確なアウトプット(目的)を起点にする」ことです。
提案や実務といった必要性に迫られてから情報を取りに行くことで、効率よく生きた知識を吸収できます。
また、一人で全てを調べるのではなく、社内の過去資料や詳しいメンバーの知見、動画コンテンツの活用、さらにはAIを用いた企業情報の要約などを賢く取り入れることが重要です。特にクライアントワークにおいては、事前の深い企業理解や競合比較が、根拠のある提案と確かな信頼関係の構築に直結します。
目的意識と身近なツールを掛け合わせて、ぜひ明日からの業務に役立ててみてください。

またこういう機会で気軽に簡単なものでも良いですし、Webに関する悩みや相談が解消できれば良いなと思います。
同じような悩みや質問などがあれば、ぜひ直接問い合わせいただければと思います。

本日はありがとうございました。

記事の内容について

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