スマホファーストに最適化したコンテンツ制作。後半は、CMSを活用した文章構造の最適化にフォーカスします。
前回の記事で、ワンビュー最適化のためには「タイトルと見出しさえ読めば、コンテンツの内容を把握できることが大事」と書きました。
そのためには、コンテンツページにおいて、タイトル・見出しなどの文章構造が明確に規定されている(ユーザーがひと目で、タイトルや見出しをそれと判断できる)ことが必要です。
Googleなどの検索エンジンは、Webサイトで使われている写真やデザインでサイトの良し悪しを判断しません。
そこに何が記されているか(コンテンツの質)と、それがユーザーに分かりやすい順番で記述されているか(文章構造)を見ています。
コンテンツの質について、キノトロープでは以下のガイドラインを定めています。
基本情報だけでは、ソリューションやサービスを提供したことにはならないという立場です。
一方の文章構造ですが、Googleは以前ほど厳格にHTML構造を見なくなっています。ユーザーの検索クエリを満たすコンテンツであれば、キーワードが入っていなくても検索結果で上位表示されます。
が、それでもやはり、1ページにh1は1つ(1コンテンツ/1テーマ)の方が良いし、h3はh2にぶら下がっていた方が、ユーザーにとって分かりやすいコンテンツになる、と私は考えます。
構造に縛られる必要はありません。が、だからと言って、ユーザーを無視して好き勝手に書いて良いわけでもないのです。
現在、キノトロープが手掛けるWebサイト構築の90%以上がCMS案件です。
CMS導入のメリットをここですべて挙げるには誌幅が足りませんが、コンテンツ制作においては、以下の2点が大きなアドバンテージとなります。
キノトロープでは独自の「コンポーネント」という概念を用いてCMS開発を行っています。
コンポーネントとは、コンテンツの最小単位を指します。タイトル、写真、本文、キャプションなどのコンテンツを構成する要素がひとまとまりになったものです。
特集や商品詳細といったレイアウトを共通化できるコンテンツについては、コンポーネントの設計段階で、タイトルや本文の文字数、写真サイズ、キャプションの表示方法などの文章構造を明確に規定できます。
文章構造が規定されている=「どこにどの情報が記されているか」と「文字数」が決まっている、ということですから、ユーザーにとって分かりやすく、また一定の表示クオリティを担保した状態でコンテンツを量産できます。
例えば、近畿日本ツーリスト様の特集コンテンツでは、各ポイントの詳細は
でコンポーネント化しています。
この管理画面に沿って投入していくことで、統一感があり、ユーザーに分かりやすい表示となります。
また、分量のあるコンテンツでは、冒頭で「目次」や「記事のポイント」を明示するとユーザーが記事の全容を把握しやすくなります。
これも近畿日本ツーリスト様の特集のCMS管理画面上では、「番号付きおすすめポイント」としてコンポーネント化しています。
文章構造の重要性について、キノトロープのコンポーネント開発と絡めて書いてきました。
もう1点の「コンテンツ表示の最適化」については、弊社濱田の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。