「日々の業務に追われる中で、改善に対して何から手をつければいいかわからない」という悩みを抱えているWeb担当者の方は多いことでしょう。
今回は、1人でWebサイト1万ページを管理していた、とある製造小売メーカー様の事例を紹介します。
業務改革により、「運用工数1/3削減」「属人化解消」「CV5倍」といった劇的な成果につながっています。

プロジェクト概要


業種

製造小売メーカー

規模

約1万ページをリニューアル

期間

約1年

POINT

課題


課題


Web担当者1名が、多岐にわたる業務を兼任。業務量過多の上に属人化が深刻に


ソリューションサイトの再構築やSNS対応、サイト全体の見直しが急務


エンドユーザーの分析、属性ごとに最適化したサイト構造の構築や、運用効率化などが求められていた

提案


提案


共通情報を一元管理。各サイトへデータを出し分けるシステムなどを、2ヶ月ほどのヒアリングやブレストを通じて課題抽出し、提案


煩雑なサイト構造を刷新。3クリック以内で欲しい情報に到達するようにページ設計を行い、導線をすべて自動化。サイト内の行き止まりをなくし、回遊性を高める


クライアントのこだわりポイントであった「製品比較機能」を組み込む

成果


成果


属人化を解消。CMSでの一元管理、実作業を他者に依頼できる「社内発注体制」へと移行したことで運用工数やコストを約1/3に削減


Web担当者が本来の業務である卸先、代理店への交渉、営業支援といったミッションに専念できる体制に


サイト全体のアクセス数4倍、新規訪問数2.3倍、法人販売製品への問い合わせ(CV)5倍。ソリューションページのクオリティも徹底して追求し、定量面と定性面の双方を飛躍的に伸長

背景/課題

マルチタスクで業務を遂行していた、担当者の負担過多が課題に。リソース不足および、属人化による将来的な運用体制に懸念も

マルチタスクで業務を遂行していた、担当者の負担過多が課題に。リソース不足および、属人化による将来的な運用体制に懸念も

1名の担当者が、多岐にわたる業務を兼任

コーポレートサイトや、ソリューションサイトなどを展開していたクライアント。
2023年にご相談をいただいた当初は、社内システムやWeb制作、広報戦略などを1名で担当されている状態で、新製品が出るたびにWYSIWYGで情報登録するという手順を踏んでいました。
さらにサイトが2010年代に構築された仕様だったことから、PC版やスマートフォン版などを別々で制作しており、膨大な作業量が発生していたのです。
加えて、自社ブランドの販売だけでなく商社機能も有していたことから、新発売された他社製品の内容確認といった煩雑な業務が、担当者にとって多大な負担となっていました。

ソリューションサイト内の資産である、専門知識の再構築も急務に

利用者から絶大な支持を受けている同社のオリジナルブランドは、当時、掲示板を介してユーザー同士がレビュー、コミュニケーションをし合う文化が醸成されていました。
そのコアな情報は資産として残しつつ、現在主流となっているSNSへの対応をスムーズに行うことが求められていたのです。
さらに、親会社が国内屈指の小売メーカーでありながら、同社の社名が世間的に広く周知されていないというジレンマも抱えている状態でした。

共通情報を一元管理。各サイトへデータを出し分けるシステムなどをご提案

当社が参画する以前から、課題意識については強く持っておられました。
ただ、具体的な将来像や、やりたいことについては漠然とした箇所もあったことから、2ヶ月ほどヒアリングやブレストを実施。
エンドユーザーを分析し、その属性ごとに最適化したサイト構造やページ設計などの詳細をデータやエビデンスを用いて説明。
その内容が目下の課題であった属人性の解消や運用効率化、将来的に新機能を追加できる拡張性などにも寄与することから、リニューアルのプロジェクトを任せていただくことになりました。
また、提案したCMSツール『NOREN』を使った成功事例があったことも、後押しになりました。

プロジェクトの
ポイントや工夫

訪問するユーザーに対し、ワンソースでサイトを表示。ワンカラムで、わかりやすいUIデザインを実現

訪問するユーザーに対し、ワンソースでサイトを表示。ワンカラムで、わかりやすいUIデザインを実現

「3クリック以内」で欲しい情報に到達へ。「製品比較機能」も実装

5回以上のクリックが求められるようなケースもあり、複雑だったサイト構造を刷新。
全ページを「3クリック以内」で到達するように、階層を整理しました。
例えばWi-Fiのページであれば、これまでは担当者が手動で「対応するWi-Fi」や「次世代製品」への導線を設定していました。
しかし、リニューアルでは導線を全部自動化し、レコメンド機能についてもシステム化を促進。
最適な製品が表示される仕組みを整え、サイト内の行き止まりをなくし、回遊性を高めました。

また、クライアントのこだわりポイントであった、「製品比較機能」も組み込みました。
従来は、営業担当者がExcel等での比較表を用いていましたが、Web上で製品を選択するだけでスペック比較ができる機能を構築。
これにより、自社ブランドのみならず、取り扱いのある他社製品とも比較できるようになり、BtoBの商談現場でも活用できる実用性を取り入れました。

目的に応じて情報を出し分ける設計を実装。レスポンシブデザインで最適なUIも

エンドユーザーへの最適化施策として、ワンソースから目的に応じて情報を出し分ける設計を構築。
さらにBtoCの視点でスマホファーストにするのはもちろんのこと、BtoBの局面においても、「商談の際に、タブレットでお客様に製品を紹介する」といったシーンを想定し、ワンカラムのUIデザインを採用しました。
この背景には事前に立てていた「来訪者の約8割は法人」という仮説がありました。

まずはBtoB向けのサイトを作成し、その中から情報を精査して、個人向けのインターフェイス上では不要な“画像の一括ダウンロードの項目を外す”といった、ノイズを取り除きます。
また消費者目線に立ち、社内用語の再定義なども提案。
例えば、サイト内に「ゲーミング」という新たなカテゴリーを立ち上げ、ゲーマー向けのハイパフォーマンスモデルをまとめるといった工夫も行いました。

血の通ったコンサルで、地に足の付いた提案と実践

コンサル段階から参画し、クライアントの「やりたいこと」が多岐にわたる中、これまでのノウハウや経験則などを存分に活用しました。
予算内で「やるべきこと」の優先順位を、定量・定性の双方から判断して推進。
一方で「将来的にやりたいこと」の希望の芽を摘むことなく、未来志向の余白を残しました。
気持ちに寄り添い、地に足の付いたご提案と実践が私たちの強みであり、工夫した点です。

成果

運用工数やコストを約1/3に削減。3サイトの各ページや新商品ニュースを一元管理化し、自動的に出し分けるシステムを構築

運用工数やコストを約1/3に削減。3サイトの各ページや新商品ニュースを一元管理化し、自動的に出し分けるシステムを構築

「1人体制の属人化」から、完全に解放

担当者が情報収集やサイト更新、ページ作成などの全行程を行っていた状態から、リニューアルにより、実作業を他者に依頼できる「社内発注体制」へと移行。
それを可能にしたのが、CMSでの一元管理であり、HTMLの知識がなくても「フォームに1回入力することで、すべてのサイトに反映される仕組み」の構築です。
例えば旧サイトでは、個別にページ作成をしており、1つの情報公開のために、担当者が「同じ作業を3〜4回繰り返す」という非効率な状態が常態化していました。

しかし、リニューアル後は作業量が劇的に圧縮され、担当者のコア業務である代理店との交渉や営業支援といったミッションに専念できる体制に。
さらにこの仕組みは、安全性にも寄与。
担当者が自身が手を動かすことなく、HTMLの専門知識がないスタッフや、営業部の社員が行った作業に対して「承認ボタンを押すことで、公開する」というワークフローを確立。
「社内発注体制」は、効率化と運用の安全性の担保という両面を叶えました。

コンポーネント化による、サイトクオリティを追求

以前はWYSIWYGエディタを使用されていましたが、リニューアル後は「見出し、テキスト、画像、スペック表」といったUI要素をすべてコンポーネント化し、それらを積み上げて構成するブロックエディタ方式を採用。
これにより、用意されたブロックを選択・配置するだけで、デザインルールの整ったページを作成することが可能となりました。

新規訪問数2.3倍、CV5倍。定量、定性の双方を飛躍的に改善

まず、サイト全体の直帰率は50%以下に改善。
サイト訪問者の約7割が製品詳細ページへ到達するようになり、ユーザーがサイト内を回遊し、深く情報を収集する動きが定着しました。
オリジナルブランドのページでは、カテゴリ整理の効果などにより新規訪問数が2.3倍、ページ全体へのアクセスは4倍以上に増加。
さらに、法人向けソリューションページでの問い合わせ数(CV)は、リニューアル前と比較して5倍に急増しました。
さらに、重複コンテンツなどの整理によりサイト全体のページボリュームを約1/3に凝縮しつつ、ソリューションサイトの「洗練されたプロっぽさ」というこだわりもデザインに反映しました。

メッセージ

「Web運用の人的リソースの欠如」「ページ数が膨大で運用が煩雑化」など、あらゆる課題に対して的確に対応

やりたいことが整理できない状況でも、課題の本質を見極め、実行可能な解決策へと導く

「やりたいことは色々あるが、どれから手を付ければ良いかわからず途方に暮れている」といった課題を抱えるWeb担当者やマネージャーの方は少なくないと思います。
どのような悩み事であっても、泥臭く解決に導く方法を考え抜いて答えに導くのが私たちの強みです。
その軸となるのが、ほぼ全業界に対して積み重ねてきた豊富な実績と知見です。
課題を洗い出した上で突き詰め、効率化や最適化なども含めて、適切な提案へとつなげます。

隠さず、逃げずに向き合う姿勢で、納得感あるゴールまで伴走

「ここはこだわりたい!」といった際の費用についても、プロジェクト全体を把握した上で柔軟に応じる体制です。
そのために不可欠なのが「隠し事をせず、一歩踏み込んでハッキリと伝える」という明確さです。
クライアントにも汗をかいていただき、一緒に苦労を乗り越えながらゴールを目指していくのが、当社の特徴であり持ち味になります。
先を見据えた的確な提案と施策に対して、たくさんの企業様からご満足の声をいただいていますので、ぜひ安心してお任せください。

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