第3章 CMSの真の価値
Webサイトはユーザの問題解決のためのツールです。それにはユーザがそのとき必要とするコンテンツを的確に届けなければなりません。ユーザに向けて迅速に情報発信するために、企業内の情報を最適化することが大切になってきます。
企業の持つ情報が、あるユーザにとっては「Aという問題を解決する」情報であったり、また別のユーザにとっては「Bという問題を解決する」情報であったりします。ひとつの情報が、さまざまな切り口の問題を解決する可能性があるわけです。ユーザの問題にあわせて情報を編集することによってこれが可能となります。
それにはCMSを活用し、ユーザの問題に合わせて情報を動的に提供していきます。企業の持つ限られた情報を、ユーザの問題に合わせて提供することで、最大限の満足を与えることができるのです。
さらにその情報は継続的に更新されていなければなりません。これもCMSを活用することにより対応することができます。
CMSの真の価値は、ユーザに最適な情報を最適な形で、しかも最新の情報を提供するということにあります。情報が更新されなければ、ユーザと企業の関係をかえって危険にさらすことになります。「そんな情報ならなかったほうがよかった」ということはよくある話です。Webサイトを更新するということは、ユーザに最適な情報を提供することが必要になります。企業の規模が大きくなれば、これを人の手に頼って行うことができなくなるというのは当たり前の話です。
Webサイトの更新はユーザの問題解決のために企業が対応しなければならない最も重要な課題であることを念頭に置き、CMSを導入する必要があります。