第2章 CMSは導入しただけでは機能しない
単にCMSを導入してもWebサイトが有効に機能するわけではありません。CMSというのはあくまでも、コンテンツがマネジメントされているものを、指定したとおりに出力するツールです。商品情報、顧客情報など、それをどう組み合わせるかというルールの情報。これが全部あった上で、きちんと自動的に出力しましょうということです。その情報をマネジメントするのは皆さんです。
たとえばエクセルシートを使って、商品を同じフォーマットで入力しラベルをつけます。そのラベルを作るのは、CMSはしてくれません。会社の製品が1万2千あったら、1万2千アイテム分のフォーマットを1個にそろえるということをまずしなければいけないのです。それはCMSがやってくれることではないのです。
会社のワークフローも整理しなければなりません。CMSがあるとアップしたら勝手に承認依頼のメールが飛びます。とすると承認のワークフローを作らなければなりません。そのワークフローはCMSは作ってくれません。誰がどういうふうに確認していくかというワークフローは皆さんが考え、承認して取らなければならなりません。
顧客DBもそうです。顧客DBの整備ができているのか。一元管理できないとCMSではなかなか使えないでしょう。顧客DBが三元管理されている。しかも項目が全然違う。ここは購買履歴まで全部取ってあるDB。これは住所氏名年齢しかないようなDB。となるとなかなか有効に使えなくなるということです。そこはCMSがやる仕事ではなくて、Webサイトを作るためにやる仕事であるということです。それは皆さんがやらねばならないことであり、キノトロープがお手伝いできる一番のキーです。そこをまず考えないと、CMSは導入しても意味がありません。
第3章 CMSの真の価値