第3章 Webブランディングこそが企業ブランディング
Webサイトを中心に、企業とユーザの接点すべてで、サービスレベルを均一にすれば、それが顧客満足を得る近道になります。なぜならWebサイトこそが問題を抱え、困っているユーザを見出せる唯一のメディアだからです。
インターネットが一般に普及した現在、企業が接する実際のユーザとWebサイトを経由して接するユーザとは、ほぼ同一のものとなっています。こうして考えるとWebブランディングこそが企業ブランディングであるといえるでしょう。
企業ブランディングのプロジェクトがもし暗礁に乗り上げているのならば、一度Webサイトでのサービスを考えてみると、ブレイクスルーできるかもしれません。
ユーザのニーズを一番最初にキャッチアップしてそれに対応する、それがWebサイトのブランディングにおける使命です。Webサイト自体がユーザに向けて、企業の考え方を明確に映す鏡となります。Webブランディングで行わなければならないことは、すべて企業ブランディングでも達成しなければならないことです。企業にとってWebブランディングを進めることが企業ブランディングの戦略を構築する第一歩といえるのです。
ですから、Webブランディングを検討することは企業ブランディングのスタートラインであると認識すべきです。これにはWebサイトをひとつのツールととらえて、そこで何をすべきかという視点ではなく、企業としてユーザに何を提供すべきかを考える必要があります。