こんにちは、キノトロープアカデミーです。
「キノトロープアカデミー」は、Web業界のトップランナーである株式会社キノトロープの社員が講師を務めるオンラインアカデミーです。リモートワーク時代に不可欠な「個のスキル」を高め、職人のような「匠」を目指す人を増やしたい。そんな願いを込め、基礎から経営判断、業務フローまで、一生モノのナレッジを惜しみなく公開していきます。
<初級編 第12回>
SEOに強いコンテンツの作り方(後編) についてお伝えします。
担当は濱田です。
SEOに強いWebサイトを構築するためには、タイトルや見出しといった文章構造がHTMLレベルで検索エンジンに正しく伝わるよう、サイト内で明確に定義して遵守させることが極めて重要です。
キノトロープでは独自の「コンポーネント」というブロック単位の手法を用いることで、スマホ等に最適化された文章構造を規定し、新聞のように多人数でも品質を保ちながらコンテンツを量産できる体制を実現しています。
さらに、ユーザーのソリューション(課題解決)に繋がる特集ページを中心とした明快な3階層のサイト構造を設計し、関連性の高い内部リンクで繋ぐことで、公開後に小手先の対策を必要としない検索エンジンとユーザー双方に最適化された強いサイトへと導きます。
”SEOに強いコンテンツの作り方”をテーマに、
今日お伝えしたいことは3つあります。
まず初めに、「文章構造」という言葉を聞いたことがない方のために説明します。一般的なWebサイトのコンテンツにおいては、以下の要素が主な文章構造の構成要素となります。
タイトル
見出し(h1~h6)
本文

Webにおける文章構造のポイントは、単なる人の「見た目」の話ではなく、検索エンジンには文字通りHTMLの「構造」として伝わっているということです。
ですから、キノトロープでは見出しの降順をデザインの観点から変えることはあり得ません。
前回の講義では、これらのタイトルや見出しなどの要素が、以下の条件を満たしていることが必須であるとお話ししました。
ユーザーの検索意図に沿っている(キーワードを含んでいる)
言葉の間違いがなく、整合性が取れている
今回の講義でお伝えしたいのは、こうした要素の組み合わせ(=文章構造)が「Webサイト内で明確に定義され、遵守されていること」が重要、ということです。
私は長らく、音楽専門誌を作ってきました。例えば見開きごとに、アーティストイメージに合わせてデザインやレイアウトの個別最適化を行うこともありましたが、それは固定された広い表示スペースを持つ紙媒体だからこそ許されるので。
例えば、実務的なWebサイトのブログ記事で、書き手ごとにページレイアウトが異なっていたらどうでしょう。しかも、それをスマホで見なければならないと想像してください。ユーザーとしては、とても使いづらいのではないでしょうか。
同じブログ内では、スマホ画面内の同じ場所にタイトルが表示され、同じ大きさ・画角の写真、同じ分量の文章がある方が、ユーザーにとって、はるかに分かりやすいはずです。

「ページ構成」がユーザーに分かりやすいコンテンツは、検索エンジンにも「構造」として内容が伝わりやすいものです。つまりSEOにも強いという結果となります。
では、Webサイトでいかに文章構造をそろえるか、という話になります。そこで登場するのが、本日2つ目のポイント「コンポーネント」です。
キノトロープでは独自の「コンポーネント」という概念でコンテンツを管理しています。
まずキノトロープでは、
タイトル
見出し(h1~h6)
本文
キャプション
リード文
画像
などコンテンツを構成する最小要素を「エレメント」と呼んでいます。
これらの文章や画像を組み合わせて、ひとまとまりの「情報」として認識できる形でブロック化したものが、「コンポーネント」です。
キノトロープでは「ユーザーが目にするコンテンツの最小単位」と定義しています。

コンポーネントの設計時に重要になってくるのが、「粒度」という概念です。
粒度を「ページ単位」(一般的なCMS)で設定してしまうと、例えばそのコンテンツをサイト内の他の場所で表示したい場合、ページをそのままコピペするしか手段がなく、ユーザーにとって非常に「使いにくい」Webサイトとなってしまいます。
弊社では、例えば詳細ページをリストページや特集ページで表示した際の使い勝手、すなわち「粒度」を意識しながら、コンポーネントの設計を進めます。
この独自の設計手法こそキノトロープのアドバンテージです。

こうして、使い回しが利くコンポーネントを積み上げて、ページの「テンプレート」を構成します。キノトロープでは、Webサイト構築にあたり、通常50程度のコンポーネント、5枚程度のテンプレートを作成しています。

コンテンツをコンポーネントで管理する利点は多岐にわたりますが、本日は以下の2点について言及します。
コンテンツの文章構造を規定できる
コンテンツの量産が可能になる
まず一つ目、「コンテンツの文章構造を規定できる」についてです。キノトロープでは、コンポーネントの設計にあたり、ディレクターがデザイナーと協議しながらスマホなどの表示デバイスに合わせて最適な文字数、フォントの大きさ、写真の画角、位置などを決定しています。
出来上がったコンポーネントは、タイトルのフォント・本文の最大文字数などが明確に規定されています(例:3分割-枠有り、中見出し、キャッチテキスト、ボタンテキストなど)。
コンテンツの作り手は、文字数をオーバーして文章を書くことはできなくなります。こうすることで、サイト内の文章構造が統一され、ユーザーにとって分かりやすいWebサイトとなるのです。

次に二つ目の「コンテンツの量産が可能になる」についてです。ユーザーニーズ最適化のためには、Webサイト内に、さまざまなニーズに応えられるだけの量のコンテンツが必要になります。
ここで新聞の話をします。新聞は、毎日大変な量(平均で504,000文字)の文字数のコンテンツを掲載しています。なぜそのような事が可能なのでしょうか。
新聞は、あらかじめ見出し・本文の文字数や位置固定されています。書き手は、レイアウトを考える必要がなく、空いた箱を埋める文字数さえ書けばいいのです。
あらかじめレイアウトを決め込んでいれば、デスク、記者A、記者Bなどスキルの異なる多くの多人数で原稿を書いても、見た目の崩れはおきません。だからこそ、コンテンツを量産できるのです。

またユーザーの立場からすると、新聞は「社説はここ」「政治のニュースはここ」という具合に、場所によってコンテンツが固定されているため、目的の情報を探しやすいというメリットもあります。
And、今お話ししたことをWebサイト上で実現するのが「コンポーネント」なのです。ページにコンポーネントを積み上げることで、あらかじめ用意された箱を埋めていけば、コンテンツが完成します。
「ここは100字以内で書いてください」という風にマニュアル化もしやすいため、例えば文章の苦手なスタッフでも、コンテンツ作成に取り組みやすくなります。
このように、コンポーネントで文章構造を規定することは、コンテンツを量産する体制にもつながるのです。
最後に、本日3つ目のポイント「サイト構造の最適化」についてお話しします。キノトロープではサイトのリニューアルを行う際、基本的には以下の3階層でサイトを構築します。

大事なのは、2階層目の「ソリューションテーマの特集」です。ここにユーザーのソリューションとなるキーワードを基にしたコンテンツを量産し、自然検索によるWebサイトへの流入増を目指すのが、集客の基本戦略となります。
また、リンク構造が明快であることも、検索エンジンの評価対象となります。

リストページは、詳細ページから特定のキーワードでテキストリンクされることにより、ページとしての信頼性を高められるため、検索順位を上げやすい(=集客しやすい)構造となっています。
また、関連性のある内容の特集同士を横渡のリンクでつなぐことで、ユーザーの利便性を高められるだけでなく、SEOにも良い影響を及ぼします。
最後に、SEOに強いコンテンツのポイントを「構造」の観点からまとめます。
1. 明快な文章構造のもとに書かれている
2. 「コンポーネント」で文章構造を規定する
3. サイト構造でもユーザーニーズに最適化
コンテンツは、内容はもちろん構造も分かりやすくすることで、より精度高くユーザーニーズに最適化できます。「SEOに強いコンテンツ」について、2回にわたってお伝えしてきました。
何度も繰り返しますが、「ユーザーに役立つ内容」や「分かりやすさ」を念頭に置いてコンテンツを設計・制作していけば、サイト公開後に策を弄する必要のない、「SEOに強いWebサイト」となります。
最後までご覧いただきありがとうございました。

の3点についての内容でした。





