こんにちは、キノトロープアカデミーです。
「キノトロープアカデミー」は、Web業界のトップランナーである株式会社キノトロープの社員が講師を務めるオンラインアカデミーです。リモートワーク時代に不可欠な「個のスキル」を高め、職人のような「匠」を目指す人を増やしたい。そんな願いを込め、基礎から経営判断、業務フローまで、一生モノのナレッジを惜しみなく公開していきます。
<初級編 第10回>
SEOに強いコンテンツの作り方(前編) についてお伝えします。
担当は濱田です。
自然検索からの流入を増やすためのSEOに強いコンテンツとは「質の高いコンテンツ」であり、公開後の修正ではなくサイトの設計段階からSEO要件とユーザーニーズを満たす「雨漏りのしない家」を構築することが重要です。
そのためには、ツールや調査を用いて検索ボリューム・検索意図・現在の検索順位の3点から真に有効なキーワードを深く精査し、ターゲットに合わせた仮説を立てる必要があります。
実際のライティングでは、タイトルや小見出しへのキーワード配置や1,000字以上の網羅的な情報量に加え、取材などの一次情報を基にした専門性と独自性の高い内容を徹底することが、検索エンジンのアルゴリズム変動に左右されない成果へと繋がります。
”SEOに強いコンテンツの作り方”をテーマに、
今日お伝えしたいことは3つあります。
結論から申します。SEOに強いのは、「質の高いコンテンツ」です。
「質の高い」というのは非常にあいまいな表現ですが、本講義では何をもって「質の高い」コンテンツとするか、その定義も含めてお伝えしていきます。
講義の前提として、まず「キノトロープのSEO」についてご説明しておきます。皆さんご存じの通り、SEOとはSearch Engine Optimizeの略で、日本語では「サーチエンジン最適化」と訳されます。
簡単に言いますと、自社Webサイトを検索エンジンの検索結果画面に上位表示させ、自然検索による流入増を図るという施策です。
一般的なSEOは、Webサイトを公開した後に「集客が厳しいのでどうにかしてほしい」とSEO業者に依頼するパターンが多いようです。
家に例えると、新築の一軒家を建てたものの、雨漏りがひどいため専門業者に修理を依頼しているという状況です。新築の家で雨漏りするとなると、誰でも「家の設計に問題があるのでは?」考えますよね。
Webサイトも同じで、公開後にSEO対策が必要になるWebサイトは、そもそものサイト設計自体に問題があるのです。
大事なポイントをお話しします。キノトロープは、そもそも「雨漏りのしない家」を建てます。つまり、あらかじめサイト設計段階でSEO要件を満たしたWebサイトを構築するのです。
ですから、弊社が構築したWebサイトで後からSEO施策を行うことはまずありません。
キノトロープが目指すのは、ユーザーが抱える問題を首尾よく解決する「ユーザーニーズに最適化された」Webサイトです。そして、検索エンジンが上位表示するのもユーザーの満足度が高いサイトです。
つまり、キノトロープと検索エンジンが目指すものは同じであり、「弊社のWeb構築手法そのものが、SEO」と言えるのです。

では、どのようにしてWebサイト or コンテンツをユーザーニーズに最適化するのかという話になります。まずはそのニーズがどのようなものかを我々が「把握」しないことには話が始まりません。
キノトロープでは、リニューアルするサイトのユーザーニーズを把握するため、このような事前調査を実施しています。
ヒアリング調査
ログ解析
キーワード調査
「ヒアリング調査」では、クライアント内スタッフ(営業担当の方や、電話による問い合わせ受付の方など)に直接話を聞き、Webだけでは伺い知れないユーザーニーズを洗い出します。
「ログ解析」では、シンプルにサイト内でアクセスの多いコンテンツを調べたり、リファラーやサイト内検索のキーワードから、ユーザーがどのようなニーズを持って流入してきているかを類推します。
「キーワード調査」は、各種ツールを使って「いま、どのようなキーワードが検索されているか」を調べ、そこからユーザーニーズを類推します。
例えばGoogle Search Consoleを使えば現状サイトへの流入キーワードを調べられますし、Ubersuggestでは競合他社サイトの流入キーワードをざっくりと把握できます。

キノトロープでは、こうした調査から導き出したキーワードの組み合わせを、通常数百から1,000件ほどリストアップします。
ただ、リストアップしたキーワードのままでは粗すぎて使えないため、より深く調べて真に有効なキーワードを絞り込んでいきます。

キノトロープでキーワードを深く調べる際に見ているポイントは、以下の3点です。
キーワードの検索ボリューム
キーワードの検索意図
当該キーワード(狙うキーワード)での検索順位
まず1つ目は、「キーワードの検索ボリューム」です。リストアップしたキーワードが実際に検索されているか(本当にニーズがあるか)を調べます。

Google Adwordsの「キーワードプランナー」では、キーワードの月間検索ボリュームを調べられます。ターゲットを絞ったコンテンツの場合、この検索ボリュームが1,000〜10,000件程度のキーワードの組み合わせを選定することで、コンバージョンする可能性が高く、ある程度集客も見込めるコンテンツの仮説が立てられます。
もう1つのツール「Google Trends」では、キーワードの「旬」(検索ボリュームの移り変わり)を調べられます。

例えば「クリスマス」で検索すると9月下旬から検索され始め、12月24日(クリスマスイブ)をピークにガクッと検索されなくなります。一方で「ラーメン」は一年を通し、安定した数が検索されています。
特集コンテンツなどは、こうしたキーワードのトレンドを把握した上で、タイミングを見て制作・公開すると良いでしょう。
2つ目はキーワードに隠されたユーザーの検索意図を確認することです。現在Googleは、その意図を以下の4種類に分類して認識しています。
Knowクエリ(知りたい)
Doクエリ(やってみたい)
Goクエリ(行きたい)
Buyクエリ(買いたい)

キーワードの検索意図は、Googleの検索結果画面(SERP)に現れます。広告の有無や、地図が表示されるかなどで、Googleがキーワードをどう受け取っているかが分かります。
ここで述べたいのは、「キーワードは、2ワード以上で初めて検索意図がハッキリする」ということです。コンテンツを作成する際にキーワードを1ワードで設定しても上位表示は見込めないため、注意が必要です。
3つ目は「狙うキーワードでの検索順位」を調べることです。調査にはGRCなどのソフトウェアを使います。

この図はある留学サイトを調査した例です。青く反転した箇所の「高校 留学」というキーワードは現在、当該のサイトがGoogle検索結果に表示されていないことを示しています。
このことから、今後実施するサイトリニューアルで「高校 留学」というキーワードの検索意図を満たすコンテンツを作れば集客増が見込める、という仮説が立ちます。
このように、キーワードは「精査」することで初めてユーザーニーズに応えることができます。ここでキーワードをキッチリと詰めておかないと「雨漏りのする家」になってしまうため、Webサイト構築においては非常に大事な局面です。
まず当たり前ですが、「コンテンツに、選定したキーワードが含まれている」必要があります。

前回の「Webで伝わる文章の書き方」でも紹介しましたが、スマホのファーストビューに最適化するためにも「タイトル」「小見出し」には必ずキーワードを含めます。
ユーザーがスマホを一目見て、 2秒で何について書かれたコンテンツか判別できることが重要です。
次にキーワードの数についてです。サイバーエージェント社の調査によれば、検索1〜5位のコンテンツにおけるキーワードの出現回数の中央値は15回だったそうです。
これは、私としても「網羅的に書いていけば、普通にこれくらいの数は出てくるだろう」という腹落ち感のある数字です。
キーワードは「数」を意識するより、「言葉を間違えない(ブレさせない)」ことが重要です。例えば「丸の内 観光」をキーワードに設定したコンテンツで、「東京旅行におすすめのスポットです」などと書いてキーワードを外さないよう注意しましょう。
コンテンツの文字数ですが、ある程度網羅的に書こうとすれば最低でも1,000字は必要でしょう。文字数が多ければより多くの情報を盛り込めますが、昨今は800字程度でも検索1位となるコンテンツが出てきています。
逆に、文字数をかせぐためにダラダラと文章を書くと、ユーザーは読了せずに離脱してしまい、今後SEOとしては不利になっていくでしょう。要は「情報の質」と「情報量」のバランスが大事なのです。
また、コンテンツの内容としては「専門知識・権威・信頼性」が重要視されます。「専門家だからこそ書ける」要素が必要であり、取材などの一次情報を基にした独自性の高いコンテンツを用意します。
現状は「カレー 30選」などの情報を列挙したコンテンツが検索上位を占めていますが、昨今の検索エンジンのアルゴリズム変更は、こうしたコンテンツが淘汰されていく未来を指し示しています。

ライティング観点からの「質の高いコンテンツ」のポイントを3点にまとめました。
キーワードがよく調べられている(ユーザーニーズを満たす)
キーワードについて網羅的に書かれている
専門性の高い独自の内容である
日々多くのコンテンツを監修してきて感じるのは、「こうした当たり前のことをどれだけ徹底できるかが、検索順位に大きく影響する」ということです。検索エンジンの裏をかくのではなく、検索エンジンに寄り添う姿勢が大切です。
ユーザーの役に立ち、分かりやすく、ほかにはないコンテンツこそが、検索エンジンのアルゴリズム変動に左右されない、真に「質の高い」コンテンツなのです。
次回は「SEOに強いコンテンツの作り方(後編)」として、CMSを活用したコンテンツの量産や制作の効率化についても言及します。
最後までご覧いただきありがとうございました。

の3点についての内容でした。





