こんにちは、キノトロープアカデミーです。
「キノトロープアカデミー」は、Web業界のトップランナーである株式会社キノトロープの社員が講師を務めるオンラインアカデミーです。リモートワーク時代に不可欠な「個のスキル」を高め、職人のような「匠」を目指す人を増やしたい。そんな願いを込め、基礎から経営判断、業務フローまで、一生モノのナレッジを惜しみなく公開していきます。
<初級編 第23回>
無料で出来る!競合他社の数値を取る方法Part4 GRC編 についてお伝えします。
担当は濱田です。
Webサイトのリニューアルや運用において強力な説得材料となる競合比較データですが、特定キーワードにおけるGoogle等の検索順位は無料のチェックツール「GRC」を使うことで自社・競合ともに一括で自動取得できます。
この順位データを比較分析することで各サイトの強みや弱みが可視化され、今後の対策や改善すべきコンテンツを的確に洗い出すための重要な基礎データとして役立てられます。
ただし、どれだけ検索結果で上位を獲得していてもキーワード自体の月間検索ボリュームが少なければ実際の集客には繋がらないため、順位のみに拘泥せず、事前に有効なキーワードを精査した上でツールを活用することが不可欠です。
” 無料で出来る!競合他社の数値を取る方法Part4 GRC編”をテーマに、
今日お伝えしたいことは2つあります。
あらためて、競合との比較データは、とてもインパクトがあるものです。
例えば、リニューアルなど制作工程において何か説得するときの材料としても、また運用において改修する際などの説得材料としても、インパクトを与えやすいデータです。
当シリーズでは、Googleサービス、SimilarWeb、Ubersuggest などのツールを使い、Webサイトのインデックスや流入などの数値を取る方法を紹介してきました。未見の方はぜひご覧ください。
今回はそのPart4となる「GRC編」です。引き続き、無料で取得できる競合他社の数値について解説していきます。
今回取得する数値は、「特定キーワードでのGoogleの検索結果順位」です。
まずはこちらの表をご覧ください。なお、記載しているサイト名や数値はダミーとなっております。

簡単に説明していきます。一番左の列はキーワード、右の3列はGoogleの検索結果順位をサイトごとに表示しています。
例えばユーザーがGoogleの検索窓に「国内 旅行」と打ち込んで検索をかけた場合、自社サイトはGoogleの検索結果の上から4番目、一方、競合のサイトAは14番目、競合サイトBは100番目以下に表示されることを示しています。
その下の行は、「海外 ホテル」というキーワードで検索した場合の順位で、自社サイトはGoogleで19位、競合Aサイトは100位以下、競合Bサイトは3位に表示されていることを示しています。
では、これらの数値からどのようなことが分かるのでしょうか。
検索順位は、Googleによる特定キーワードにおけるWebサイトの「評価ランキング」です。
Googleは「ユーザーの役に立つ」Webサイトを評価します。よって、検索結果の順位が高いほどキーワードに相対するコンテンツを提供できている=お客様の問題をWebサイト上で解決できている、ということが分かります。
つまりキーワードの検索結果順位を取ることで、例えば「競合のB社は海外のホテルに強い」、「自社サイトは温泉旅館のコンテンツに改善の余地がある」というように、各Webサイトの強み・弱みが見えてきます。
以上のように、特定キーワードにおけるWebサイトの検索結果順位はWebサイトの運用やリニューアルの方向性を決める際の「基礎」となり得る数値なのです。
では次に、この数値の取り方を説明します。
あたりまえですが、いちいちキーワードをGoogleに打ち込んで自社や競合他社の順位を調べるのは現実的ではありません。
そこで、専用のツールを使います。
※今回ご紹介するツールと無料で取得できる内容、操作方法などは2021年3月1日現在のものとなります。今後変更になる可能性もありますのでご注意ください。
検索結果順位の取得には「GRC」というソフトウェアを使います。Googleで「GRC」と検索すると、開発元のWebサイトが1位表示されます。そこからプログラムをダウンロードし、コンピューターにインストールします。
GRCはWindows・Macに対応しており、機能制限はありますが無償で使えます。

GRCではGoogleのほか、Yahoo、Bingの検索結果順位も調べられます。
チェック範囲には違いがあり、Googleが100位までなのに対しYahooは30位まで、Bingは40位までとなります。現実的に、どの検索エンジンでも20位以下はほぼクリックされませんので使用上の問題はないでしょう。
続いて、基本操作の説明に入ります。基本操作と項目追加GRCではサイト名、URL、検索語(キーワード)の組み合わせを「項目」と呼びます。
項目を追加するには、画面上部の「編集」メニューから「項目新規追加」を選択します。すると、下図のような「項目追加」ウィンドウが開きます。

操作はシンプルで、画面の空欄「サイト名」「URL」「検索語」を入力するだけです。
「検索語」とは、キーワードのことです。改行して1行に1組ずつ入力することで、複数のキーワードでの順位を一度に調べることもできます。なお無料版のGRCでは、10組のキーワード・3サイトが上限となります。
入力が済んだらOKをクリックします。するとメイン画面のリストに項目が追加されます。この状態で、画面上部の「実行」メニューから「順位チェック実行」を選択すると、1分足らずでGoogleの順位チェックが完了します。

後は同様の手順で「URL」を競合サイトA、競合サイトBのものに替えて項目を追加し、順位チェックを実行すれば完了です。チェック結果は、CSVファイルとして書き出せます。
ここで得られた数値が、Webサイトのリニューアルや運用において、対策すべきコンテンツを洗い出す材料となります。
また、このGoogleの検索結果順位は日々変わります。GRCではチェックの開始時刻や頻度を設定し、自動で最新の順位を取得することも可能です。

最後に、GRC使用時の注意点を2点お伝えしておきます。
一点目は他の調査系ソフトと同様、対象となるWebサイトのサーバに負荷がかかるということです。特に有償版で大量のキーワードを調べる場合は、順位チェックする時間を、アクセスの少ない深夜帯にタイマー設定するなどの配慮が必要です。
二点目は検索結果順位に拘泥しないことです。GRCを見ていると、どうしても順位が気になります。ですが、どれだけGoogleの検索結果で上位に上がっていても、キーワード自体の月間検索ボリュームが少なければ「Googleでは1位だが、実際はほとんど集客できていない」という事態になりかねません。

大事なのはGRCの順位ではなく、実際のWebサイトへのアクセス数です。
ですからキーワードは、GRCにかける前に本当に有効に機能するか、事前に精査しておくことが必須です。
キノトロープのキーワードの精査方法については、当アカデミー内の「SEOに強いコンテンツの作り方(前編)」で話しておりますので、機会があればご覧いただけますと幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

の2点についての内容でした。





