こんにちは、キノトロープアカデミーです。
「キノトロープアカデミー」は、Web業界のトップランナーである株式会社キノトロープの社員が講師を務めるオンラインアカデミーです。リモートワーク時代に不可欠な「個のスキル」を高め、職人のような「匠」を目指す人を増やしたい。そんな願いを込め、基礎から経営判断、業務フローまで、一生モノのナレッジを惜しみなく公開していきます。
<初級編 第9回>
「Webで伝わる」文章の書き方 についてお伝えします。
担当は濱田です。
スマホファーストの現代において、Webサイトを訪れたユーザーは文章を読み飛ばす傾向が強いため、ファーストビューで「2秒」で何についてのコンテンツか理解できるようタイトルや見出しの文字数・行数を最適化することが不可欠です。
さらに、文章の内容を最適化するためには、「上手に書く」ことではなく情報を簡潔に伝えることを第一とし、ターゲットを明確にしたユーザー目線、結論先出し、一文一義の徹底、 そして校正による徹底的なノイズ排除が求められます。
これらの「見た目」と「内容」のポイントを押さえてライティングを見直すことは、実務的Webサイトの効果を最大化して企業の売上に直結するだけでなく、日常のビジネスメールの質向上にも繋がります。
”「Webで伝わる」文章の書き方”をテーマに、
今日お伝えしたいことは3つあります。
書き方の説明に入る前に、現在のWebの使われ方について、認識をすり合わせさせてください。
例えば、あなたが街を歩いていて、雰囲気の良さそうなレストランを見つけ、「どんなメニューを出しているのか知りたい」と思ったら、どうしますでしょうか。
恐らくスマホを取り出し、店名で検索をかけ、表示されたリストから「パッと見」で良さそうなWebサイトを選び、メニューや価格を確認すると思います。
スマホが普及し、「Webで検索する」という行為も一般的になりました。いまのユーザーは、困ったことや知りたいことがあると、すぐにスマホで検索します。
Googleなどの検索エンジンに加え、若い人たちはTwitterやInstagramなどのSNSで検索し、リンクから直接流入するケースも増えています。

以前から、ネットユーザーには「欲しいものや知りたいことだけを、手早く、正確に知りたい」というニーズがありました。
その傾向は、スマホファーストの時代になって、より厳しくなっています。流入先のサイトをパッと見て、「違う」と感じたら、すぐに離脱してしまうのです。
では、そうならないために、文章はどうあるべきでしょうか。
結論から言いますと、ユーザーがWebサイトをスマホで見た際に、2秒で何について書かれたコンテンツかが分かる必要があります。
2秒で理解してもらうためには、スマホのファーストビューで最も目立つ文章である「タイトル」と「見出し」に注力すべきです。
スマホの小さな画面で、文章を積極的に読み込みたい人はいません。書き手はまず「文章は読み飛ばされて当たり前」という前提に立つ必要があります。
また、タイトルと見出しにキーワードを含めるなどして、この2つさえ見れば誰でも何について書かれたコンテンツか分かるようにします。

ファーストビューを最適化するには、文字数、行数にも気を配ります。
まずタイトルですが、2019年に最も売れたスマホであるiPhone11(6.1インチ)での表示を想定すると、タイトルは16文字×2行=32文字、小見出しは1行で20文字以内が「最適解」です。
ページデザインにもよりますが、タイトルは2行、小見出しは1行に収めると見やすくなるでしょう。

本文は、内容ごとに段落を分けるとより伝わりやすくなります。1段落は4~5行。100文字程度を上限とし、段落の間を1行分空けるとより読みやすくなるでしょう。
ここまではスマホにおける文章の「見た目」の話でしたが、いかがでしょうか。もちろん、文章の「内容」もユーザーに伝わりやすくする必要があります。

では3つ目、文章の「内容の最適化」についてお伝えします。ポイントはこの5点です。
1.簡潔に伝える
2.ユーザー目線に立つ
3.まず結論から書く
4.一文一義を徹底する
5.校正で文章のノイズを取り除く
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
まず1つ目の「簡潔に伝える」です。「文章を書くのが苦手」という人は、大抵の場合、上手に書こうとして自分の首を締めていることが多いです。
実務的Webサイトでユーザーに伝えるべきは、あなたの「文章力」ではありません。あくまで自社商品やサービスについての「情報」です。わざと難しい言葉を使うなどして「上手に書く」ことを目的とせず、自社製品やサービスの素晴らしさを簡潔に「伝える」ことを第一に考えてください。

2つ目は「ユーザー目線に立つ」です。自社製品について書こうとすると、どうしても企業目線で、製品を売り込んでしまいがちです。
特に若いユーザーは「売り込み」を嫌います。また、画面の例文で言うと仕入れの問題は、ユーザーのあずかり知るところではありません。
ターゲットを明確にすると、ユーザーは情報を「自分ごと」として受け取ってくれます。その上で、その旅行に行くとどう問題が解決するか、どうハッピーになるか、というベネフィットを訴求するべきです。

3つ目「結論を先に書く」です。先程「本文は読み飛ばされるのが前提」と述べました。そうであるからこそ、最も大事な「結論」を最初に書きます。
例文は旅行商品の説明文章ですが、まずどのような商品か「結論」を先に述べて、その後に「理由」を記します。

4つ目「一文一義を徹底する」です。一文一義とは、「一つの文章で一つのことを書く」という意味です。
例文を見ればお分かりかと思いますが、ダラダラと長い文章は、ユーザーの読む気を削ぎます。
これを短い3つの文章に区切り、一つの文章で一つのポイントだけを書くようにすると、グンとユーザーに伝わりやすくなります。

最後は「校正で文章のノイズを取り除く」です。私はかれこれ30年近く文章を書き続けていますが、書きっぱなしの原稿をそのまま発表することは、まずありません。
初稿をセルフチェックすると、不要な言葉の重なりなどのノイズが混ざっていることが多々あるからです。ノイズを取り除き、「明瞭かつ簡潔に」伝わるよう書き重していきます。

ほかに、「耳当たりは良いが、ユーザーを煙に巻くような」文章もよく見受けられます。皆さん、以下のような文章をご覧になったことはないでしょうか。
価値観が多様化している社会の中で~
経験豊富なスタッフが様々な問題に対応します
フレキシブルなアプローチでWin-Winの関係を築きます
SEOはニーズに相対するLPの量産が有効です
キャッチコピーとしては有効な場合もありますが、本文で多用すると、言葉に重みがなくなり、御社のブランドとしても良くありません。また、4つ目の文章のように、専門用語の乱発にも気をつけたいところです。
「Webで伝わる」文章の書き方についてお伝えしてきました。本日の記事のポイントは次の3つです。
文章は読み飛ばされるからこそ、工夫が必要
「書こう」ではなく「伝えよう」
ノイズを取ってシンプルに伝える
今回お伝えした文章の書き方のポイントは、Webだけでなく、対クライアントや、社内でのメールのやり取りにも有効です。
アフターコロナの時代は、以前に増して文章によるコミュニケーションが大事になります。「メールで要件がうまく伝えられない」と悩んでいる方も、ぜひ試してみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。

の3点についての内容でした。





