こんにちは、キノトロープアカデミーです。
「キノトロープアカデミー」は、Web業界のトップランナーである株式会社キノトロープの社員が講師を務めるオンラインアカデミーです。リモートワーク時代に不可欠な「個のスキル」を高め、職人のような「匠」を目指す人を増やしたい。そんな願いを込め、基礎から経営判断、業務フローまで、一生モノのナレッジを惜しみなく公開していきます。
<中級編 第7回>
【Webエンジニア向け】
企業価値を高めるWebサイト開発手法 の第三回をお届けいたします。
担当は高橋です。
本記事では、Webエンジニアの皆さんに向けて、要件定義や開発見積の段階で陥りがちな「クライアントとの認識のズレ」や「納品後のやり直し」といったトラブルの原因と回避策を解説します。
見積もり失敗の本質が「前向きな想像力の不足」にあることを指摘し、プロジェクトの成果を見据えて一歩先の提案を行うための「見積のための三ヶ条」を解説します。
単なる工数計算にとどまらず、複数の実現パターンの用意や実際のコンテンツ想定を行うことで、エンジニアとしてのアウトプットの価値を最大化する手法をご紹介する内容となっています。
”企業価値を高めるWebサイト開発手法”をテーマに、
今日お伝えしたいことは3つあります。
まずは、開発見積における「よくあるトラブル」をいくつか挙げてみたいと思います。



いかがでしょうか。もし、このようなトラブルが起きたら、「自分はベストを尽くしたのだから落ち度はない」「想定外のことだから防ぐことはできなかった」「だから、悪いのは自分以外の誰かである」と、おそらくこのように感じる方が多いのではないでしょうか。
さて、これらは本当に避けられないトラブルだったのでしょうか。本当にベストを尽くしていたのでしょうか。
前回までの記事で、「プロジェクトの成果・目標を意識する」、「自分ごと」に考えるということをお話ししました。ここで簡単におさらいしてみたいと思います。
第一回より、成果の出るWebサイト構築のために
Webサイトの成果・目標を意識し、「自分ごと」として考える
日々の仕事ひとつひとつにおいて、目標を達成し成果を出すために最大限の努力をする
成果・目標が見えておらず、目の前のタスクだけをこなしている状況だと、「要求されている内容に対して最高の成果を出すにはどうしたらよいか」という前向きな「想像力」が働かなくなってしまいます。これは、ベストを尽くしているとは言い難い状況です。
逆に、クライアントの要望をもっと「自分ごと」に考えて「想像力」を働かせていれば、トラブルを回避できたかもしれません。
つまり、見積に失敗する原因は「前向きな想像力の不足」にあります。
ここからは、開発見積で失敗しないための具体的な手法についてお伝えします。第一回から繰り返しお伝えしている通り、まずはプロジェクトの「成果」と「目標」を意識することが大前提です。
そのうえで、次の三ヶ条を心がけて見積を行ってみてください。
第一条:クライアントの一歩先を読み、提案する気持ちで臨む
第二条:必ず複数のパターンを用意する
第三条:機能だけでなく、中に入るコンテンツまで想定する
第一条は仕様策定時のトラブルを回避するための心得です。クライアントはWebサイト構築のプロではありません。ですから、クライアントの要望をまるごと鵜呑みにしてはいけません。
クライアントの「こういう機能を追加したい」という言葉から、「サイトを訪れるお客様にこういうサービスを提供したい」「この機能の実現によってこういう成果を達成したい」といった、クライアントが本当になしえたいことを読み取ってください。

第二条は見積提示時のトラブルを回避ための心得です。実現方法が複数ある場合、クライアントに言われてからではなく、最初からすべての見積パターンを用意して提示するように心がけてください。
クライアントに選択肢を与えつつ、かつその中でどれが最も成果をあげられる案か、なぜそう考えているのかを明確に伝えてください。

第三条は納品後のトラブルを回避するための心得です。よくあるケースで、「テスト時にテストデータを入れていたときは問題なかったが、いざ本番用のデータを投入してみたら表示がおかしい」というトラブルがあります。
見積段階で問題がなかったものが、いざ納品してみたらクライアントの想定と異なる、というトラブルは、「中に入るコンテンツを想定できていなかった」ことが原因であることも多いのです。
Webサイトであれば、そのページにどんなコンテンツが掲載されるのかは、現行サイトを見ればすぐにわかります。
見積もり段階から想定できていれば回避できるトラブルですので、必ずコンテンツの内容を踏まえた仕様を策定してください。テスト段階でも、本番用または本番に近いデータを入れてテストを行うよう、スタッフ全員に徹底してください。
いかがでしょうか。成果・目標を意識した見積ができていれば、Webサイト上で大きな企業価値を提供することができます。
逆に、エンジニアが成果・目標に対する認識が甘ければ、コンサルフェーズで考え抜かれた戦略がすべて台無しになってしまいます。
質の高い開発見積は、エンジニアとしての価値を高く評価される絶好のアウトプットなのです。是非、明日から、今日ご紹介した三ヶ条を実践してみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。

の3点についての内容でした。





