こんにちは、キノトロープアカデミーです。

「キノトロープアカデミー」は、Web業界のトップランナーである株式会社キノトロープの社員が講師を務めるオンラインアカデミーです。リモートワーク時代に不可欠な「個のスキル」を高め、職人のような「匠」を目指す人を増やしたい。そんな願いを込め、基礎から経営判断、業務フローまで、一生モノのナレッジを惜しみなく公開していきます。

<中級編 第6回>
【Webエンジニア向け】企業価値を高めるWebサイト開発手法 の第二回をお届けいたします。

担当は高橋です。

この記事の第一回では、「企業価値を高めるWebサイト」をつくるための準備についてお伝えしました。

本記事では、Webエンジニアの皆さんに向けて、企業価値を高めるサイトの本質である「お客様の問題解決ツール」という視点を、CMS(管理画面)開発の具体例を交えて解説します。

実際のワークフロー機能の実装を題材に、単なる「クライアントの利便性」にとどまらず、その先にいる「サイトを訪れるお客様」への最適な価値提供を見据えた提案のあり方(お客様最適化)を提示しました。

表示側だけでなく管理機能においてもお客様第一で設計することが、結果としてクライアントだけでなく、開発に携わる皆さんの会社の価値向上にもつながることをお伝えする内容となっています。

”企業価値を高めるWebサイト開発手法”をテーマに、
今日お伝えしたいことは4つあります。

さて、企業価値の高いサイトとは一体どのようなサイトでしょうか。デザインがおしゃれなサイトでしょうか。動きがかっこいいサイトでしょうか。

いいえ、そうではありません。企業価値の高いサイトとは、お客さまの「問題解決ツール」となるサイトのことです。お客さまの問題を解決することで満足体験を提供し、その満足体験の積み重ねが、お客さまが感じる「企業価値」の向上につながるのです。

つまり、使えば使うほどその企業のファンになっていくような、そんなサイトのことです。

前回の動画では、「サイトを訪れるお客さまに提供すべきコンテンツ、サービス、ソリューションを意識し、これを実現することで、お客さまの満足度アップに貢献する」ということをお伝えしました。

では、これを実現するために具体的になにをすればよいでしょうか。

サイトの表示機能を開発するときは、実際にサイトを利用するのがお客さまなので、比較的「お客さまのため」の開発を意識しやすいかと思います。

ですが、コンテンツマネジメントシステム、CMSの管理画面を開発するときは実際に利用するのがクライアントの担当者なので、エンジニアもほぼ「クライアントのため」だけを考えて開発してしまうことがほとんどです。

ここの意識を変えていくだけで、他のサイトと大きく差をつけることができるのです。

それでは具体的な例を挙げてみましょう。あなたの担当するCMS開発プロジェクトで、「ワークフロー機能」を実装することになりました。

ワークフロー機能とは、コンテンツの作成から公開までの業務フローをCMSシステム上で実現する機能です。

クライアントと取り決めたワークフロー設計書には、次のように定義されていました。


CMSを利用するユーザは、コンテンツを編集できる「編集者」と、コンテンツを公開できる「承認者」の2種類の権限が必要。


「編集者」がコンテンツを作成・更新し、「承認者」に承認依頼を流す。


「承認者」がコンテンツのサイト表示を確認し、承認操作を行うことで、コンテンツがサイト上に公開される。



そこであなたは実装にとりかかろうとしましたが、ふと疑問が生じました。

「承認者」は、本当に「コンテンツを公開できる」権限だけを持っていればよいのでしょうか。承認前に自らコンテンツを修正してから公開したいケースもあるのではないでしょうか。そもそも「承認者」が自身でコンテンツを作成・更新して、そのまま公開するケースはないのでしょうか。



さて、あなたならこのあとどのような対応をしますか。



おそらく、この動画の第一回をご覧になった方であれば、Bさんのレベルまでは実行いただけるのではないでしょうか。自分の役割だけにとらわれず、担当外のことでも「自分ごと」に考えることができていると思います。

そんなあなたには、是非もう一歩先に進んでいただきたいと思います。



いかがでしょうか。何かしらの改善提案をするという意味では、BさんとCさんの行動は同じです。しかし、Bさんは「クライアントのため」の提案になっているのに対して、Cさんは「サイトを訪れるお客さまのため」の提案となっています。

「改善しないと運用が不便になります」 ではなく、「改善しないとお客さまへのサービス提供が滞ることになります」 と伝えることができれば、クライアントへのインパクトもより大きく、理解と承認を得やすくなります。

Webサイトのすべてのコンテンツ、サービス、ソリューションは「サイトを訪れるお客さまのため」に存在しています。それはサイト表示側の機能だけにとどまらず、CMSの機能に関しても同じです。

むしろ、「最適なシチュエーション、最適なタイミングで、最適なコンテンツを提供できるかどうか」は、CMSがいかに「サイトを訪れるお客さまのため」に設計されているかに大きく左右されるといえるでしょう。

お客様の満足度を高めることを第一に考えて日々の仕事に取り組むことで、クライアントはあなたの会社を「常に我々のお客さまのことを考えて対応してくれる」と認識してくれます。

つまり、企業価値を高めるWebサイトを開発することは、あなたの会社の価値を高めることでもあるのです。

最後までご覧いただきありがとうございました。



の4点についての内容でした。

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