こんにちは、キノトロープアカデミーです。

「キノトロープアカデミー」は、Web業界のトップランナーである株式会社キノトロープの社員が講師を務めるオンラインアカデミーです。リモートワーク時代に不可欠な「個のスキル」を高め、職人のような「匠」を目指す人を増やしたい。そんな願いを込め、基礎から経営判断、業務フローまで、一生モノのナレッジを惜しみなく公開していきます。

<初級編 第4回>
正しいRFPの書き方その2
についてお伝えします。

担当は濱田です。

前回の記事でお伝えした必須3項目(目的・目標、予算・納期、対象範囲)に加え、さらに精度の高い提案を引き出すためには「現状データ」の整理が欠かせません。

これらをRFPとセットで提示することで、制作会社からの細かな問い合わせを減らし、プロジェクトをスムーズに進行させることが可能になります。

もう一点、見積もりとスケジュールに直結する重要な要素が「移行分量」の把握です。サイトリニューアルにおけるページ移行の多くは、構成変更に伴い手作業で行われるため、人海戦術が効きにくく、作業量がそのまま納期やコストに反映されます。

そのため、現状のページ数のうち「どのディレクトリを移行し、どこを削除するのか」という仕分けを事前に行い、制作会社へ伝えることが重要です。

"正しいRFPの書き方"をテーマに、
今日お伝えしたいことは2つあります。

前回の必須3項目さえ頂ければ、
少なくとも弊社はそこから提案することが可能です。

しかし、それだけでは提案にあたり各社から様々な質問を受けることになるでしょう。
「今、ここはどうなっていますか」・「今後、この部分はどうしたいですか」とかですね。

今後どうしたいかについては、前回話した通りプロジェクトの中で決めるべきところも多々あります。ただ、この時点で明確にしておいて損が無い項目があります。それは「現状データ」です。

これを整理してRFPとセットで渡すことで、問い合わせも減ってスムーズに進めることができます。

では、具体的に見ていきましょう。
現状データとして用意すべき内容はこの8点です。
1.サイト構成、コンテンツボリューム
2.利用しているアプリケーション・ASPとその範囲
3.現状の訪問者数他アクセス状況
4.現状の編集者数、更新頻度、運用スタッフのスキルレベル
5.実施されているSEO対策等、集客施策
6.外注の有無と量、範囲、年間発注金額
7.サーバ構成、インフラ環境
8.現在の公開までの業務フロー(ワークフロー)

これだけあれば、何度も同じような質問をされることは無くスムーズに進むでしょう。
少し補足していきます。

●1.サイト構造・コンテンツボリューム
こちらについては、サイトのページ数と、可能であればカテゴリごとなど、どの部分にどれだけのページがあるのかが一覧できる資料があるとベストです。

こういった、サイトマップ図や、ページリストといったものが現在あればそれをそのままいただく形でも問題ありません。
この部分は、外部から調べることもできますので無くても問題はありません。

●2.利用しているアプリケーション・ASPとその範囲
こちらも一覧化されているような資料があればベストです。

Webサイトに使用するアプリケーションやASPで代表的なものは、「CMS」「問い合わせや予約フォーム」「サイト内検索ツール」「ブログ」「IRツール」「MAツール」あたりでしょうか。

利用している箇所についても分かると良いです。例えば、CMSツールが導入されているのはサイト全体か、ニュースなど一部だけなのかなどです。

●3.現状の訪問者数他アクセス状況
こちらは秘密保持契約を結んだうえでグーグルアナリティクスの閲覧権限をいただき、提案側で調査を行うことが多いです。

閲覧権限を渡すことが難しい場合は、提案側からリクエストされる数値を伝えてあげてください。ログのような定量的なデータは提案する側にとってとても重要な項目になります。

●4.現状の編集者数、更新頻度、運用スタッフのスキルレベル
編集者数は、CMSなどを使ってサイトを更新している人の数です。

また、スキルレベルとしては、HTMLなどソースコードの記述などが出来るレベルなのか、そういった専門的な知識はないのか。そういった内容です。

●5.実施されているSEO対策等、集客施策
例えばキーワード広告やディスプレイ広告、アフィリエイトなどのWeb広告、メルマガやDMなど集客施策などです。

これらは分かる範囲で結構です。こういったことを伝えることで、Web改修により、これら広告費を含めた費用対効果の提案を受けられる可能性があります。

●6.外注の有無と量、範囲、年間発注金額
こちらも広告と同じく、Web改修による外注費削減など費用対効果の提案を受けられる可能性があります。どの部分に、どれほどの外注を行っているのかを明確にしてあげましょう。

●7.サーバ構成、インフラ環境
こちらは情報システム部などに依頼すれば、何かしら資料化されているはずです。

ただ、最新版になっている必要がありますので、古い場合はアップデートをかけていただきたいです。こういった資料ですね。

●8.現在の公開までの業務フロー、ワークフロー
前回リニューアル時に作成した、このようなCMSのワークフロー資料があればよいですが、無い場合は、このコンテンツは企画部の人が作成して、企画部の上司1名がチェックしてOKであれば公開される、といった風にフローをリスト化してもらえれば結構です。

なぜここだけ切り出すかと言うと、予算・納期への影響が大きく、この部分は削減が難しいところだからです。

移行する対象も様々ですが、まずはページの移行がどれくらいあるかを明確にしていただきたいです。

CMSでWebサイトリニューアルを行う場合、ページのテキストや画像をCMSに投入してページを量産していきます。この作業の多くは、手作業になります。

既存データをそのまま機械的に移行するような方法もありますし使えますが、あくまで限定的です。多くのページは、リニューアルで構成や要素が変わるため、大規模サイトであっても実質手作業で量産をする部分が多いです。

また、この部分は人海戦術で人を沢山あてがってもクオリティの担保が難しく、1日の成果量に限度があります。

そうなると移行分量が単純に期間にのってきますので、もろに納期に影響します。現状何ページあるのか。そのうち、明らかに不要と考えるものなどを事前に伝えてもらうと、より精度の高い見積もりやスケジュールの提案が可能になります。

例えばこういった形で、お知らせも何年以前は移行不要やブログ自体を削除するから移行不要など整理していただくと良いかと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

の2点についての内容でした。

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