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<中級編 第2回>
CMSツールの選び方
についてお伝えします。
担当は濱田です。
まず、結論から申し上げると、失敗しないCMS選定の鍵は「スケーラビリティ(規模感)」にあります。
Webサイトの運営において、CMS選びはプロジェクトの成否を分ける極めて重要なプロセスです。しかし、多種多様なツールの中から「自社に最適な一つ」を見つけ出すのは容易ではありません。
ツール選びの最大の基準は「スケーラビリティ」です。ページ数やアクセス数といった表層的な数字だけでなく、運用人数やデータの管理粒度など、将来を見据えた「拡張性」が判断の決め手となります。
「CMSツールの選び方」をテーマに、
今日お伝えしたいポイントは9つあります。
この9つのポイントについてもう少し深堀して解説いたします。
まずこちらをご覧ください。

世の中CMSツールはたくさんのものがあります。その中でも管理する粒度といったものも様々です。
よく見かけるのが「1対1」の関係性。1つの管理画面で入れたデータ、それは1つのページに相対する、いわゆる「ページ毎の更新管理ツール」となっているCMSです。
ですけれども、他に考え方として「コンテンツ単位」といった考え方があります。これはいわゆる「1対1」ではなくて「1対多」の関係性です。

こういった点が「1対多」の関係です。
まず選定するポイントとして、1ページごとに更新するCMSがいいのか、一元管理されたコンテンツを最適な場所に提供するCMSが良いのか。この点が大きなポイントになります。
今後、ユーザーニーズに最適なコンテンツを提供する場合、「1対1」の関係性では、ユーザーニーズごとに大量のページを作る必要があります。さらにユーザーに適したタイミング、ユーザーに適した閲覧デバイスに応じて、そういった制御がなかなか難しいといった実情があります。
その点、「一対多」の関係性ではユーザーのニーズに合致した問題を解決するコンテンツをCMSの中に入れておくことで、サイトに訪問してきたユーザーに対してそのコンテンツを最適な場所・形・タイミングで提供していくことが可能になります。
ユーザーのニーズに対して最適なものを提供するといった点で考えれば、この「一対多」の関係のCMSがとても理想的だといえるでしょう。
いわゆる「ページ規模」というのは、そのサイトの中にどれだけのページ数があるのかを指します。
大量のコンテンツを扱うCMSで、
・どのレベルでのページ数なのか
・どれだけのデータ量を1つのCMSで扱うのか
という考え方になります。
そして「アクセス数」です。
・御社のサイトにどれだけの人がアクセスしてくるのか
・毎秒何アクセスなのか
・1度に対応できるアクセス数はどれくらいなのか
この数がとても重要になってきます。
これはCMSを構築した後に調整することはなかなか難しいです。CMSは処理速度といったものがありますし、一度に扱えるデータ量といった制限もあります。
例えば大量のページを扱うときに、1回1回更新するたびにとてもCMSが重くなってしまう、大量のアクセスにはなかなか対応しきれない、そういったCMSもあります。
ですので、
・御社の扱っているページ数
・実際に来ているアクセス数
・CMS構築をした後に訪れる閲覧者数の数
そういった将来的なアクセス数にどこまで対応していくのかという点も踏まえてCMSは設定していくべきだと考えます。
実際に、
・CMSを何人で運用するのか
・承認者は何人いるのか
・どれだけの規模で同時に動くのか
これらの点がとても重要になってきます。
この「運用者は何人?」といった話は、いわゆるCMSの管理画面に同時にアクセスする人で考えてください。
例えばあるCMSでは1人では快適だけれども、10人同時に色々なコンテンツの更新をしていくと管理画面がとても重くなる、サイト自体も重くなってしまうといったものもあります。
ですので、そのCMSを一体何人で運用するのか。そういった運用者の規模といったものもCMSツール選定でとても重要な指針になります。
それから、誰が承認をするのかや承認者の数、どのような承認経路を辿るのかも重要です。
例えば作る人がいて、その部署の上司の方がいて、そして最終的に公開を判断する方がいて、そのように何ステップも承認が必要なのか。
それとも作った人がそのまま公開をすることができるのか。
そういった複雑なワークフロー、そして運用体制もCMSツールの重要なポイントになってきます。ワークフローはCMSによってクセがあり、対応できるもの・できないものが非常に多くあります。なので、どういった風に運用していくのか、ワークフローの部分も明確にした上でCMSツールを選定するべきだと考えます。
いわゆる「共通化するデータ数」のことを指し、ここではCMSに入れた1つのコンテンツを、どのレベル間でどれだけのページに配信するのかという点になります。
実際にCMSの中に一元管理した場合、お客様のニーズに相対した問題解決のためのコンテンツがCMSの中には入っていると思います。
CMS構築では、一つに入れたコンテンツを色々なページに出していくため、色々な方達に提供するコンテンツの量がとても多いと、実際のCMSの負荷に直結します。
ですので、実際にCMSの中に入れておくべきコンテンツ、いわゆるお客様に対してどのようなコンテンツを提供するのか、そのコンテンツの実際のデータ量を明確にしておくとCMSツールの選定時に「こうじゃなかっただろう」となることや、実際に運用してみて「動かないな」といったものが防げるかと思います。
CMSには色々なものありますが、1つのCMSで様々なドメインやサイトを同時に管理することができるCMSもあれば、1つのドメイン・1つのサイトしか管理できないものもあります。
また、基本は1つのサイトしか管理できないのですが、ライセンス費、いわゆるお金を出せば色んなドメインに展開できる、そういったCMSもあります。
ですので、まずCMSに対して扱いたいサイトはどれだけのものがあるのか、今後2サイト3サイトと増える可能性があり、増えた状態でも対応できるのかで考えていきます。
1つのCMSに入れたデータを他のサイトでも使う、CMSに一元管理されたデータを色んなサイトに使っていく、そういったことをするかしないのか。ここも重要になります。
CMSの中に入れたデータを色んなサイトで共通利用できないといったCMSもたくさんあります。また共通利用することが大前提のCMSもあります。ですので、今後の将来的にサイトを何サイトにしていくのか、そしてそのサイト間でコンテンツを共有することがあるのか、そういった点もCMSツールの選定では重要なポイントになってきます。
「情報の粒度」というのは、お客様の問題を解決するコンテンツがどの単位でCMSの中に入れておくべきなのか、そして入れておけるのか、といった点になります。
こちらは冒頭の「1対1」と「1対多」の関係性とも絡んでくるのですが、1つの管理画面で1つのページという考え方だと、管理する粒度がページ単位になります。そうすると何かを変える・何かを出し分ける・ユーザーごとに出し分けるものもそのページ単位になってきます。
例えばホテルの場合、1つのプランごとにコンテンツを入れておくと、そのプランに対してあなたはこのプラン、あなたはこのプランといった形で出しわけることができます。
さらに細かくいくと、そのプランの中にもWebサイト上には
・プラン名
・プランの画像
・プランの概要説明
・金額
・予約可能日
など色々なものがありますが、それも別々に入れておくことができるCMSも存在します。
そこまでいくと、人に応じて「プランのタイトル名をちょっと変えたい」だとか「プランの画像を変えたい」などの粒度の出し分けや、ユーザーのニーズに対する最適化といったことも可能です。
例えば、家族連れでいつもアクティビティの予約実績がある方と、ゆったり温泉に入りたいといったユーザーがいたとします。
そうすると、アクティビティばかり選択していたユーザーに対しては、スキーの写真や山に登っている写真を画像に選定します。
けれども、温泉でゆったりしていきたい方達に向けては、客室の写真や、温泉の写真を選定します。
そういったイメージビジュアルに関してもユーザーに対して出し分けることができます。
ですので、どの単位で出しわけていくのか、どのレベルでユーザーに対してきめ細かなサービスを提供するのかについて、この「情報の粒度」といったものはとても重要な選定の基準になります。
簡単に言うと、CMSツールには「動的」と言われる仕組みと、「静的」と言われる仕組みの2つがあります。
「動的」とは、いわゆるユーザーがサイトにアクセスしてきてから、どのようなコンテンツを提供するのかをCMSが考えて提供する仕組みです。
「静的」とは、事前にページを作ってサーバー内に置いておき、あらかじめおいてあるページに対してユーザーが訪れていく仕組みです。
CMSに応じて「動的なCMS」と「静的なCMS」に大きく二分化しておりますので、ユーザーに対してどのようなコンテンツ提供方法が理想なのかという点を踏まえてCMSツールを選定してください。
こちらは「動的CMS」「静的CMS」の違いで大きく分かれるのですが、御社の中でサーバーを何台置けるかが関わってきます。
動的CMSであればアクセスしてくるたびにシステム・CMSが稼働することになりますので、そのCMSでは、サーバーを2台冗長化して置いておこうだとか、サイトがダウンした時にどのように対応するのか、そういったものの考え方が必要です。
静的CMSであれば1個置いておくだけなので、とても堅牢性が高い・可用性の高いサーバーで問題ありません。
そのインフラ環境に応じて、
・どういったサーバーが可能なのか
・どれだけの可用性を求めるのか
・どれだけのセキュリティ性を求めるのか
そういったインフラ面で重要とされる部分に関して、合致するCMSと合致しないCMSといったものがあります。
こちらCMSのパンフレットにはあまり記載されていません。ですので、御社内でインフラの重要視したい部分や、何かしら制約事項といったものがあれば、あらかじめCMSの選定の際にはご質問しておいたほうが良いかと思います。
まず1つ大前提として申し上げておきたいのが、どのツールを選定しても開発は必要です。CMSを導入したら、それで終わりではありません。CMSツールを導入したままの状態でユーザーに対して最適なサービスを提供するといったことはなかなか難しいです。
色々なCMSツールありますが、どのツールを選択しても、どのようにユーザーに対してサービスを提供していくのかをベースに、開発は必要になります。ただし、そういった開発の難しさ・開発の工数といった部分は、CMSツールに応じてたくさんの種類があります。全然カスタマイズできないものもあれば、フルでカスタマイズできるCMSもあります。
・どのレベルでユーザーに対してサービスを提供したいのか
・開発の期間
・開発の費用コスト
もCMS選定の重要なポイントになります。
結局CMSツールは「スケーラビリティ」で選ぶべきだと考えます。スケーラビリティというのはいわゆる「規模感」ですね。ページ数・運用者数・アクセス数は、すべてその「規模感」にあります。
それは運用者視点であれば御社の運用体制の規模感、データ量であればCMSで扱うデータ量の規模感、アクセス数であればどれだけの対応する規模感。
そういった規模感を起点に考えるべきだという風に考えます。
「スケーラビリティ」を起点に考えると、大きく分けて3つに分類されます。
まず大規模向けの「エンタープライズ版」。
・たくさんのサイト扱える
・たくさんのアクセスに対応できる
・運用者が多くても問題ない
・複雑なワークフローにも対応できる
・閲覧・操作の権限を細かく運用できる
という特徴があります。
ですが金額も高価なので、世界展開をしている企業だとか、ものすごい大企業である場合、エンタープライズ版をお勧めしています。
次に「スタンダード版」です。エンタープライズ版ほど自由度は高くなくても、ある程度のワークフローやデータ量、アクセス数に対しての応答速度。そういったものが網羅されているようなものがスタンダード版になります。これはいわゆる中間層と捉えていただければと思います。
「パーソナル版」に関しては、基本的には個人利用を大前提としています。そんな何十人とか運用する人はいなくて、主に1人や少人数。そういったメンバー体制でWebサイトを運用更新していくといったものが大前提です。
金額的には安価であるため、
・ワークフローといったものはとても弱い
・大人数でやるとサイトが重くなる
・細かい機能がない
という特徴があります。
ですので、
・御社の規模感
・運用の規模感
・会社の規模感
・サイトの規模感
・アクセスの規模感
といったものに応じて、どのツールが最適なのか選んでいただけたらなと思います。
「スケーラビリティ」を基準に、御社に最適なCMSツールを選定してください。
最後までご覧いただきありがとうございました。

の9点についての内容でした。





