こんにちは、キノトロープアカデミーです。
「キノトロープアカデミー」は、Web業界のトップランナーである株式会社キノトロープの社員が講師を務めるオンラインアカデミーです。リモートワーク時代に不可欠な「個のスキル」を高め、職人のような「匠」を目指す人を増やしたい。そんな願いを込め、基礎から経営判断、業務フローまで、一生モノのナレッジを惜しみなく公開していきます。
<中級編 第1回>
CMSツール選定前に考える事
についてお伝えします。
担当は濱田です。
Webサイトを運営するにあたり重要となるシステム、CMSの選定について、解説したいと思います。
特にシステムに強くない方でも、運用者視点でお聞きいただければ幸いです。
出来る限りかみ砕いて解説しますので、まずはCMSツール選定を行う前に考えるべき事を把握し、CMSツール選定時にお役立てください。
結論から言えば、CMS選びは単なるツールありきではなく、ユーザーへのサービス最適化という目的から逆算して考えるべきです。
CMSツール選定前に考える事をテーマに、
今日お伝えしたいことは3つあります。
これからのWebサイトに必要なこと、それはまず「ユーザーニーズに最適化する」ということです。
結局今、巷で流行っているOne to One(ワントゥワン)ですとか、MA(マーケティングオートメーション)といったものです。
それもすべて、「誰に対して」「何を」「いつ」「どう出すのか」。そういった整理が必要です。
これはつまり、お客様が何を求めてきているのか、お客様のニーズをまず知ることが大前提です。そして、そういったお客様が求めていることに対してどのように問題を解決するのか、どういったコンテンツを用意するのかが重要になってきます。
まず言いたいことは、「CMSは単なる更新ツールではない」ということです。
これは「CMSはページが簡単に更新できるのではないか」「簡単に更新することによってたくさんのコンテンツをどんどん公開していけるのではないか」というふうに思われがちですが、CMSとはそもそもユーザーへより良いサービスを提供するために必ず必要な概念だということを申し上げておきたいです。
それは先ほどのユーザーのニーズのお話にもあります通り、ユーザーに対してどのようにコンテンツを提供していくのか、そういったサービスレベルの向上のために必要な概念がCMSです。
CMSを利用して、「いつでも」「誰でも」「どこでも」ユーザーに対して最適なニーズに合致したコンテンツをどのように提供するのかです。
例えば今であればスマートフォンが主流の閲覧対象になっていますが、ひと昔前であればPCです。この先、ゲーム機だとか様々なデバイスが出てくるかと思いますが、そういった閲覧する環境に対してもどのように最適なコンテンツを提供するのか、マルチデバイス閲覧の環境の多様化に対しても、いかにユーザーに対して最適なものを提供するのかCMSはそのために必要な概念となります。

まずCMSにはコンテンツつまり「ユーザーに対して問題を解決するためのコンテンツ」、そういったものをCMSの中にたくさん格納しておきます。
そうすることで、ユーザーのニーズにあたるユーザーそれぞれに対してどのようにコンテンツを提供するのか、例えばユーザーに対して違う内容であったり、コンテンツを提供するタイミングそういった仕組みとしてCMSを利用する考え方が必要となります。
ユーザーごとに最適化された情報、それをユーザーの利用シーンに応じて最適化された形や表現、出力、表示をする(提供する)といったことが重要になってきます。
CMSツール導入の前にまず考えるべきこととして、CMS構築についてどうお考えでしょうか。
CMS構築はいわゆる「ビジネスを行う上のオフィス移転」と同様な考え方で進めていくべきだと考えます。
まずCMS構築は、単なるソフトウェア導入ではありません。
「サーバーにソフトを入れればそれで終わり、あとは利用していこう」というような、そんな簡単なものではありません。

まず「オフィス移転」。オフィスを移動するときには、このように5つのステップで考えていくと思います。
1. 移転に関する要件をまとめる →(CMSでは)要件定義
まず、どのように移転をしていくのか。こちらはいわゆるCMS構築においては「要件定義」にあたります。
2. 移転先のオフィスを選定する →(CMSでは)ソフトウェア選定
「どこに移動させるのか」。移転先のオフィスを決めますよね。そちらはいわゆる「どのソフトウェア、どのCMSツールが最適なのか」を選ぶのと同意になります。
3. オフィスに必要な設備を設計する →(CMSでは)CMS設計
「オフィスに必要な設備を設計する」。例えば、何人でそこのオフィスを使うのか、どういった行動動線にするのか、どういった部署で島分けをするのか。そういったことを考えていく、それはいわゆるCMSの中での「設計」にあたります。
するともうオフィスは移転になったかもしれないですが、実際そこで働く「人」であったり、もともと使っていた「機材」といったものをオフィス移転とともに「お引っ越し」する必要があります。
CMS導入でもいわゆる設計して作って終わりではなく、今までホームページで表示をしていた、提供していたコンテンツや画像などの素材を今後CMSで管理するために「データ移行」といったものが必要になってきます。
そのため導入して終わりではなく、今まで活用していたものを、今後はユーザーのニーズに最適化されたコンテンツをいかに提供するのかといった管理をしやすいように、提供しやすいような情報としてCMSの中にデータを移動させます。
そういったことがCMSの構築には必要になってきます。
そしてCMSツールは単純に導入をするといったことが目的ではありません。
よくCMSでどうやって導入したらいいですか、何を導入したらいいですかといったご相談を頂きますが、そのCMSツールを導入してどのように機能させていくのか、どのように御社内で扱っていくのか、そして何をしていきたいのかを考えることにやはり意義があります。
そして、CMSツールは何のツールを選ぶのか。
今回の講座のテーマにもなっております「CMS選定」。
そちらに関しては、事業者の方々が入れたいんだ……例えば情報システムの方が言っているから入れるだとか、営業さんが来て「いいな」って思ったから入れるだとか、そういった話ではなく「どのようにCMSツールを機能させるのか」が重要です。
そのため、CMS構築・導入にあたって、制作会社と一緒にいろいろと機能について「どういったものをやっていくのか」「どういうふうにニーズにサービスを提供していくのか」といったお話し合いをしていくと思います。
そのCMSツールをどのように機能させるのかの「どのように機能させるのか」によって、どのCMSツールが最適なのかが決まってきます。
どのように機能させるのかをともに考えている制作会社が「CMSツールはこういったものが最適ですよ」を提案するところが重要になります。
CMS選定を行う上では、単純に機能がどれが便利なのか、安い高いで選ぶのではなくてユーザーにどのように提供するのかは制作会社と共に考え、制作会社から提案をしていただくというふうに進めることが良いかと思います。
それでは今回のまとめです。
これからのWebサイトに必要なことは、お客様のニーズを知り、問題を解決するコンテンツが必要。(これが1点目です。)
そしてCMSツールは単なる更新ツールではないです。ユーザーにより良いサービスを提供するために絶対に必要になる考え方であり、それを実現するためのコンテンツ管理手法であるといった点です。
CMS構築は単なるソフトウェア導入ではありません。そのユーザーに対してより良いサービスを提供するために、どのように機能させるのかをポイントに考えることが重要だと言えます。
最後までご覧いただきありがとうございました。

の3点についての内容でした。





