Webサイトにおけるコピー(文章)はどうあるべきでしょうか?
私は「簡潔にして明瞭」であるべきだと考えます。
「SEOに効果のある、キレのある文章の書き方」の2回目は、文章を短くすることで、よりユーザーに伝わりやすくする考え方を紹介します。
その名の通り、「1つの文章では1つのことを書く」ことです。
まず、下記の文章を読んでみてください。
上記では1つの文章で4つのことを伝えようとしているため、文章が冗長で内容が伝わりにくくなっています。
これに一文一義のルールを適用してみます。
4つの文章に分けることで、要件が分かりやすくなっています。
ビジネス系のWebサイトでは、だらだらと長い文章を連ねるより、短い文章を重ねる方が伝わりやすいです。
単文とは、一文の中に主語と述語が一組だけある文章です。
とてもシンプルで分かりやすいです。
次に、複数の主述関係が並列に並ぶ重文を見てみます。
さらに、複数の主述関係が入れ子になった文章を複文と言います。
例文はまだ許容範囲ですが、重文・複文ともに、主述関係が3つ以上になると、途端に分かりにくい文章となります。
コピーを書く際は、主語と述語の関係がシンプルな単文を心がけましょう。
また最近よく目にするのは、主語が無い文章。
主体がはっきりしないため、読者に伝わりにくい文章となっています。
自分にとっては自明のことも、読み手にはそうではないことを、今一度腹に嵌めましょう。
口語(話し言葉)でよく使われる「~で」「~ので」。
これらをコピーに多用すると、ダラダラとした文章になってしまいます。
リライトした例がこちらです。
文章を「~で」「~ので」でつながず、単文を重ねていくことで、伝えたい要件が明瞭になります。
このところ新入社員の原稿を見る機会が多いのですが、口語表現の多さに驚かされます。
恐らくSNSでのコミュニケーションが基本になっているのでしょう。
しかし、キノトロープの仕事では使えません。
Webサイトに限らず、メールやメッセンジャーでも、どのような立場の人が読んでも意味が伝わるよう、最低限のマナーは身につけておいて損は無いと考えます。
次回は、「つい書きがちな口語表現」について考察します。
適切な日本語を使ったユーザーに分かりやすいコピー(文章)は、Webサイト自体の評価につながります。
「ユーザーに分かりやすいコピー」は、「SEOにも強いコピー」なのです。