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CMS構築の進め方 2

CMS導入前に知っておくべきこと

4. CMS設計について

「3.CMS設計」では、テンプレート・コンポーネント設計を行います。

弊社では、見出しや、写真、図版1枚の単位を「エレメント」、エレメントが組み合わさって、日本語の正しい文章構造(理解しやすい)になった状態を「コンポーネント」と呼んでいます。
「テンプレート、コンポーネント設計」において最初に実施することは、コンポーネントの粒度設定です。エレメントの粒度設定がCMSツール導入の肝と言えます。

粒度設定が一定でなければ、コンテンツの一元管理は意味をなしません。
粒度とは、たとえばお客様データの最小単位を設定すると言うことです。
郵便番号、住所(これも5つぐらいに分解可能なはず)氏名(これも2つに分解可能)電話番号、Eメールアドレス等々、細かく分けると、データの使い回しが容易です。
氏名が最小単位なら、お客様の名前をどのページでも利用できるように制作できるわけです。情報全部が、一つのエレメントであれば、どんな場合でも、この単位で表示されると言うことです。弊社では、エレメントは、常に最小単位で考え、コンポーネントの組み方で、表示形態を構築するように設計しています。こうすると、粒度設計に不備があった場合でも、新しいエレメントを作成して投入すれば、問題を解決することが出来るからです。

次に、サイトで共通利用する「共通コンポーネント」を作成します。
共通で利用するだろうコンテンツを、コンポーネント化していきます。
ヘッダー、お申し込み、ニュースの一覧表示、グローバルやローカルメニュー、パンくずナビ等々、ここで注意することは、これらの共通コンポーネントは、全く同じ表示ではないと言うことです。ヘッダーのように、どこで使用しても、表示形態が同じで内容も同じなら、分かりやすいのですが、パンくずナビは、表示形態は同じですから共通コンテンツとして、整理しなければならないコンポーネントなのですが、ページにより表示は違います。お問い合わせのパーツなどは、表示形態も、表示内容も違う場合も想定されます。
こう考えると、共通コンポーネントを制作すると言うことは、そもそもサイトの仕様を決めていくこととイコールになります。
ですから、共通コンポーネントを制作すると、CMSツールで必要な機能がほぼ洗い出せます。
そして、導線毎にページを制作して、追加で必要なコンポーネントを洗い出します。
共通コンポーネントと、そのページ専用で使用するコンポーネントを利用して、導線毎のテンプレートを作成します。
テンプレートの枚数は、導線数×各導線のページ数になります。
どんな小規模なサイトでも、この段階でテンプレート数は30枚を下回ることはないです。
規模によっては、2-300枚のテンプレート数になることも珍しくありません。
そこで、各ページのコンポーネントを整理していきます。
共通コンテンツではないですが、同じコンポーネントで問題がない場合は、共通化していきます。また取る詰め、繰り返しで対応できる部分も、共通化していきます。
コンポーネントの順番を変えずに、実装可能な最低限度のコンポーネントとテンプレートにしていきます。
もちろんキャンペーンやプロモーションのように、企業から提案するプッシュ型コンテンツに関してはCMSツールへの適用に向きません。

エレメント(コンテンツの最小単位)からコンポーネント、それをくみ上げて完成するテンプレート、そのテンプレートを利用して制作されるWebサイト構造までの概念図

5. 開発・テストおよびデータ投入について

「4.開発・テスト」では、設計書をもとに選定したCMSツールに組込み作業を行います。
「4.開発・テスト」完了後、データ投入を行います。CMSツールを利用して、全て新規に立ち上げる場合は、問題無いのですが、現状コンテンツを移行する部分がある場合は、データ移行の問題を事前に検討しておきます。単に管理ページに、データを入力するだけでなく、関連性等の紐付けを行う必要があります。
また必要な全ディレクトリーが、明示された資料を作成します。資料を元に全ページが投入されたかどうかの確認しながら進めます。

6. 運用について

運用者が、数年で変わる可能性(ほとんど全ての企業)が考えられるので、ドキュメントによる引き継ぎが必要になります。つまり、これまで以上にマニュアルの充実が必須になります。この引き継ぎが正しく行われなければ、CMSツールの運用は、ストップしてしまいます。
その為には、CMSツールのマニュアルだけでなく、画像加工や、コンテンツに至るまで、これを渡せば、全ての引き継ぎが可能になるようなドキュメントの作成が必要になります。
特に表記ガイドラインは、有効に機能する環境があるだけに、明確に定義して運用することをお勧めします。