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[食料品]サッポロビールの前進

~商品ブランドを強化したWebサイトマネジメント~

1.インターネット推進室が抱えていた問題

「調整役に回らざるを得なかった2年間」

推進室が出来て2年。その間のご苦労をお聞かせください。

加藤 いろんな立場の人間がかかわってきますから、それぞれの意識の違いに『板ばさみ』状態(笑)。妥協に妥協を重ねつつも、譲れないところでは踏ん張って。それが大変でした。
清原 まず社内に推進室の役割を認知させるまでに、非常にたくさんの労力が必要で、混沌とした時間が1年。今に至ってようやく主導権を発揮できる状態になりました。
インターネット推進室ができる前と後では、雲泥の差ですね。
佐藤 私は、インターネット推進室ができて半年後に来ましたが、正直、この部署は「力がないな」と思ったんです。それまでの加藤や清原の大変さを知らずに・・・。
ただそれは、みんなの理解がないということと、決まったルール(ガイドライン)が全くなかったというのが原因だと感じました。人が代わってもきちんと運営できる組織にしなければいけない、と。それがガイドラインづくりの始まりでした。
清原 個人の感覚に依存しないルールが必要だったのでしょうね。

「宣伝媒体のひとつでしかなかったWebサイト」

では、Webサイトの役割についてはどう考えられていたのでしょう。

佐藤 Webというものに対して、社内の理解自体が乏しかったですね。
加藤 宣伝媒体のワン・オブ・ゼム。残念ながらそうでした。
基本的には各ブランドのプロモーションサイト。広告代理店の提案に基づいて、テレビや新聞の補完媒体としての位置付けですね。
佐藤 最近はお客さまが求めている情報を提供しようという意識に変わってきましたが、以前ですと、つくり手本位の一方的なものが多かった。
石原 マーケティング的・営業戦略的な展開も考えられていなかった。

2.プロジェクトは動き出した

「みんなが感じていたガイドラインの必要性」

今回のプロジェクトは、Webサイトのリニューアルが目的だったのですか?

清原 リニューアルをしようという気は、さらさらなかったです(笑)。
加藤 最初は、Webサイトのガイドライン作成までですね。
佐藤 私は、もともと『モノづくり』の人間でした。モノづくりをするには、必ず『ルール』が必要です。
特に製造現場では、それがないと同じものやいいものを作ることができない。『Webサイトを作るのもモノづくり』と思っていましたから、早くルールづくりをしなければいけないと感じていました。
ただ、ルールをまとめるのはすごく大変な作業だし、こっちが勝手に決めたものをみんなに理解させたり、コンセンサスを得るのも骨が折れる。われわれの力だけではとてもできないというように思っていた。そこにキノトロープさんがいらっしゃった。

「ガイドラインの重要性を理解できる『モノづくり』企業の風土」

ガイドライン作成にあたって、各部署のコンセンサスを得るのは、大変な作業ですよね。

佐藤 まず、「Webサイトの制作ガイドラインをつくりますよ、協力してくださいね」と言って、各部署の人間のコンセンサスを得なければいけない。できあがってから「お前らが勝手につくった」と言われないためにどうすべきか、すごく悩みました。
清原 最初のキックオフミーティング前に出した趣旨説明のメールに対するリアクションが、ちょっと心配で。ガイドラインが必要だとみんなが認識してくれるかどうか不安だったんです。
しかし、だれもそこには疑問がなかったようで、むしろ「おれたちもそういったものが必要だと思っていた」というニュアンスが、キーマンから聞こえてきたのはありがたかった。

サッポロビールというメーカーが持つ企業風土が、ガイドラインの考え方を受け入れやすくしたんですね。

佐藤 それと、これまでのやり取りの中で何度も議論しあっていたので、「決まりごと」がないとまた同じことを繰り返すという気持ちを、みんな持っていたんじゃないかと思う。

3.ガイドラインが生み出した信頼

「ガイドライン作成の成果で、インターネット推進室に統制力が備わった」

結果的に、ガイドラインは各部署に歓迎されたわけですね。そこにキノトロープからWebサイトリニューアルの提案があった。

加藤 当初の段階では、必要なコンセンサスが取れていなかったので、リニューアルは考えていなかった。現状のWebサイトを作り直させるだけの力がありませんでしたから。

ガイドライン作成も含め、インターネット推進室2年間の活動が、花開いたということですね。

加藤 そういうことですね。これまでは全体を統制するところが不在だったわけで。だから、私は「これはもういけるだろう」と思って、リニューアルをやりたいと言ったんです。
各部署に対して、事前にしっかりヒアリングをしてコンセンサスを得るという手続きは踏みましたから。キノトロープさんの協力に、本当に感謝しています。
佐藤 キノトロープさんとお会いしたときに、「各部署のいろいろな人間にコンセンサスを得るのが一番大変だ」という話をしたら、「そこがうちの得意なところだ」とおっしゃった。一番大事だけれど面倒な作業ですから、これはすごい会社だなと思いました。

リニューアルの作業について、各部署の反応は?

佐藤 みんな「インターネット推進室に任せよう」と思ってくれたのではないでしょうか。
清原は経験も積んでいますし、Webのことをよく知っています。推進室としても、何とかそう思わせることができまして(笑)。

「業務効率が大幅に改善。我々の判断もブレない」

できあがったガイドラインについては、どのような感想をお持ちですか?

佐藤 みんな欲しがっていただけあって、使ってくれているなと思います。
ガイドラインができる前と明らかに違うのは、「ここはどうするの?」とか「ここはこうしなければだめ」というような、各担当者とのやり取りが圧倒的に減っているんです。われわれの業務としても助かっています。
清原 私たちの判断がブレなくなったという意味でも大きい。
佐藤 制作会社に渡せば統一されたものが作れるようなガイドラインを作りたいと思っていたので、内容の濃いものができたなと思います。われわれの目線ではわからない、制作会社側の視点というのがたくさん入っているので。われわれだけでは、絶対作れていなかった。

4.これからも更なる「前進」は続く

「新たなステージへ向かって」

それでは、今後のどのようなビジョンをお持ちか、お聞かせください。

加藤 サッポロビール自体のブランド構築も表裏一体だと思っています。
Webとブランドとの関係をしっかり認識して、Webサイトの位置付け、そしてインターネット推進室の位置付けを社内に高めるのが大きな仕事です。
佐藤 Webの世界というのは変化が早いから、ガイドラインも変えていかなければいけない。
制作会社が、常にアップデートされた最新版を使えるような体制をつくって、運用していかなければいけないというのがひとつ。
それから、情報を更新してWebサイトに載せていかなければいけない。それは、各担当者の意識が重要なので、社内の担当者教育を進めていきたいと思います。
石原 現状、情報発信に対するフィードバックが徐々に集まってきています。これを総合的なマーケティングリサーチに生かされるよう、循環させていきたいですね。
CRMも含めて、マーケティングへの様々な取り組みをやっていきたいと考えています。
清原 サッポロビールとして、今回のようなガイドラインができたので、これを、サッポロビールグループのなかで共有できるものは共有する。ナレッジを共有し、気持ちのいいWebサイトを作って、より多くのお客さまとコミュニケーションできるような土台をつくりたいですね。

最後に、キノトロープと仕事をされた感想をお願いします。

清原 非常にシステマティックに仕事を進められるところだなと思って勉強になりました。この感覚をこのまま維持して、より合理的にサイトを運営していきたいと思います。
石原 社内での打ち合わせにキノトロープさんに入っていただいて、社内の問題をあらためて意識することができました。人と話をして、問題点をきちんと洗い出していかないとその先は見えてこない。
今後、自分でも課題を見つけなければいけないでしょうし、そういうプロセスが参考になりました。
佐藤 この部署に来て、自分なりに問題意識を持ったんですけれど、そこに手を差し延べていただいた。仕事の進め方も、節目をきちんと立ててスケジュールどおりに進めていただきましたし、非常に勉強になりました。クリエイティブの面でも、高く評価しています。
加藤 辛口のうちのスタッフがぞっこんだったので、これはいけるぞと思って…。実際に結果をみても、本当に満足のいくものでした。また次のレベルの仕事を一緒にしたいと思います。

お客様情報

サッポロビール Webサイト

加藤 慶之氏

加藤 慶之氏

サッポロビール株式会社
コーポレート・コミュニケーション部 インターネット推進室 室長

佐藤 隆行氏

佐藤 隆行氏

サッポロビール株式会社
コーポレート・コミュニケーション部 インターネット推進室

清原 由里氏

清原 由里氏

サッポロビール株式会社
コーポレート・コミュニケーション部 インターネット推進室

石原 友樹氏

石原 友樹氏

サッポロビール株式会社
コーポレート・コミュニケーション部 インターネット推進室

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